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転生木箱の後日談28

俺はケント達を帰した後、ディアナとミネルバをアスタル夫妻に預けてドラグーン城へと飛んだ。

取り次ぐから待つ様にと言う門番達を押し退けて城内を進むと、武装したケイオスと将軍達がこちらに向かって歩いて来た。


「よう、流石にこの距離で気が付かない訳ないか。だが、行っても無駄だから止めとけ。お前らじゃ逆立ちしたって勝てっこねぇからよ」


「ハッ!だからと言ってこのまま放置しておく訳にも行かんだろう。何よりここは我が治める国だ。我等が行かんで如何する」


「で、それで死んじまったら後は如何すんだよ。お前達は城と周辺の住民の避難をしとけ。奴は俺が相手をする・・・と言うか俺以外にゃ対処出来なさそうなんで出張って来たって訳だ」


渋るケイオスをケントと戦った時の情けない顔写真で脅して言う事を聞かせて俺は北へと向かい、嘗てフェルニとズメイ達がアースラと戦った地でそいつと相対した。


「よう・・・始めまして、だな。俺はパンドラってんだが、あんたは?ここから先はドラグーン王国って言ってあんたと同じ竜人族が治めている国なんだが、名前以外にも用件とか聞かせて貰えないか?」


「・・・・・ドラグーン・・・って事はフェルニかズメイの叔父貴の国かい?ああ、あたいはフォルマ、フォルマ・ドレイクってんだが・・・・・パンドラって言ったね、あんた何もんだい?人と言うより精霊に近いみたいだけど」


赤黒い長髪の身長180cm程のガタイの良い竜人族の女性はフォルマと名乗った。フェルニとズメイを叔父と呼んだと言う事はケイオスの親戚筋だろうか?


「俺の事は・・・まぁ気にすんな。それでだ、ここはケイオス・・・は知ってるか?まぁケイオス・ドラグーンが国王をやっている国だ。後は・・・ちょっと言い難いんだが、フェルニとズメイは亡くなっている。二百三十年位前の戦争は知ってんだろ?その時、別の奴に邪魔されてな。竜人族で生き残ったのはケイオスだけだ」


「おいおい、馬鹿言ってんじゃねぇぞ!!叔父貴達が死んだだぁ!?しかも生き残ったのがケイオスゥ!?そんな与太話が信じられると思ってんのか?!あのなまっちょろい小僧なんか真っ先に死んでてもおかしくないだろうが!!」


何か切れやすいのか怒りっぽいのか知らんが、出来れば話し合いで方を付けたかったんだが・・・無理かな?脳筋っぽいし。


「まぁ兎に角落ち着けって。俺だって当事者じゃないし、ケイオスから話を聞いただけなんだよ。昔の事は知らんけど、今じゃケイオスも一国の王様やってんだ。話をしたいと言うなら俺が渡りを付けるがどうだ?」


「ハッ!あんな小僧なんか如何でも良いさ・・・しかし、あの叔父貴達がねぇ・・・はぁ・・・信じらんねぇ・・・・・あ~・・・そうだ・・・良い事思い付いたよ・・・・・」


首を傾げて上から見下ろす様な目付きと黒い笑みで言われてもなぁ・・・悪い予感しかしねぇんだけど。


「・・・ふぅ・・・・・で、その良い事ってのは?俺的には嫌な予感しかしねぇんだけど」


「クックックッ・・・まぁ・・・あれだぁ・・・ちょいとあたいの相手をしくれれば良いんだ・・・よお!!」


予想通り脳筋だったか。言い終わると共に距離を詰めながら右ストレートを放って来やがった。俺は両腕をクロスして受け止めたが、そのまま地面に足跡を残しながら後ろに5m程飛ばされた。


おいおい、マジかよ・・・初めて力負けしたぜ。こんな奴野放しにする訳にいかねぇよなぁ。最低でも監視は付けておかないと死人所か国が滅びるだろ。


「ククククク・・・・・良いねぇ・・・最初っから普通じゃない事は解ってたけど、まともに受け止められるなんてねぇ・・・ハハハハハ!・・・さぁ・・・続きを楽しもうじゃないか!!」


バトルジャンキーとかマジで勘弁して欲しいんだが。まぁこいつにも思う所が有るんだろうし、仕方ないかと少し相手をしてやる事にした。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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