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09

一生懸命魚を捕って来ては休憩を繰り返すライラを見ながら周囲の警戒をし、時々焚き火に近寄ってきた兎の様な小動物を拘束してはライラに捌かせて魚と一緒に俺の中に貯めていった。


(主様、魚が見付け難くなって来たけどどうしたらいい?)


そういえば戻って来るまでの時間が長くなってきたなと思いアイテムを見てみる。


―――――――――――――――――――――――――

 アイテム(偽装中)

  装備品:肉切包丁×5 ナイフ×5 片手斧×2

 

  食料品:魚×132 水瓶(中(水)×4 岩塩(小)×7

   木箱(小(薬草×182)×2 木箱(小(木苺×123)×1

   木箱(小(毒消し草×100)×1 木箱(小(茸×43)×1

   肉×8


  生活用品:水瓶(中(空)×13 木桶(小(空)×5 

   火打石×8 

 

  素材その他:小枝×12 材木(中)×32 材木(小)×43

   縄×38 布(中)×5 革(小)×12 革紐×16

   毛皮(中)×22

―――――――――――――――――――――――――


(・・・・・よ、よくがんばったな。これだけ捕れば魚も居なくなるだろ。少し休んだら水汲みだ)


ライラの頑張りに驚きながらステータスを確認してみると


―――――――――――――――――――――――――

 種族:コボルト♀ 名前:ライラ LV2

  HP 15/22 MP 10/10

  筋力:15 体力:15 素早さ:22 技術:8

  知力:7 精神力:10 幸運:5

  スキル:聴覚強化(小) 嗅覚強化(小) 気配察知

 眷属契約〔契約主:パンドラ〕

―――――――――――――――――――――――――


えらい成長していて二度吃驚だった。


(お、おう・・・また少し強くなってるぞ、この調子で水汲みも頑張れよ)


(やった!水汲み頑張ってきます!)


この調子だとすぐに終わりそうだな、と呟き今後の予定を決める。

水汲みと休憩を繰り返し全ての水瓶を満たした後、林に入り薪用の小枝を補充して拠点に戻り食事を取らせてステータスを確認した。


―――――――――――――――――――――――――

 種族:コボルト♀ 名前:ライラ LV2

  HP 23/30 MP 15/15

  筋力:25 体力:25 素早さ:32 技術:10

  知力:10 精神力:13 幸運:5

  スキル:聴覚強化(小) 嗅覚強化(小) 気配察知

 眷属契約〔契約主:パンドラ〕

―――――――――――――――――――――――――


(こんだけ鍛えりゃゴブリン位いけるだろ。今日はもう寝ろ、明日からはゴブリンを狩りに行くからな)


(主様の居たあの部屋を拠点にするんですよね?)


(・・・ああ・・・そうだな・・・あの部屋には碌な思い出は無いが扉を閉めれば安全だしな・・・・・そういやお前、初めて会った時俺のこと投げやがったよな・・・それも二回も・・・・・)


ライラはビクッとして「ごめんなさい」と何度も頭を下げて謝った。


(ははは・・・冗談だ、もう気にしてない。それに・・・・・お前が運んでくれて・・・いや、何でも無い。明日からは俺を背負ったまま狩をするんだから今日はゆっくり休め)


救われた。そう言いそうになって止めた。あのままあそこに居たら俺は確実に壊れ変貌していただろう。近づく物を取り込むだけの何かに。

俺は傍らに眠るライラを横目に周囲を警戒していた。そう、あの日進化をしてから眠っていないのだ。復讐のために敵を喰らい続ける事で様々な物を失い変わって行く事に恐怖を感じながらもこいつ、ライラが居れば大丈夫な気がして依存しているのは自分の方だと気付き苦笑いをした。

ここまで読んで頂き有り難う御座います。

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