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初連載作品です。

「あぁ~疲れた・・・・・もうだめ・・・眠みぃ・・・・・」


繁忙期の後半に入り連日の残業で疲れきっていた俺は、通勤電車のシートに倒れ込む様に座り上を向いて目を瞑って呟いた。


「マジで働きたくねぇ・・・つーか何もしないでのんびりしてぇ・・・・・」


明日は休みだし来週からは少しは落ち着く筈だ―――


そんな事を思いながら俺の意識は深い闇の中へと落ちて行った・・・・・






暫くして目が覚め、辺りが静かな事に気が付いて乗り過ごしたかと辺りを見回した。


―――何だ?どこだここ・・・・・


目の前に広がる石の床と壁に唖然としながら俺は立ち上がろうとしたのだが・・・・・


(なっ!なんだ?!動けねぇし声もでねぇ!どうなってんだ!!)


俺はパニックに為りながらも何とか動けないかと、打開策を模索したがどうにもならなかった。






暫くして落ち着いて来たので状況確認をしてみた。


ここは一辺が10m四方程の部屋の様で、出入り口らしき木で出来た扉が正面にあり、その反対側の壁寄りに俺が居る。全体的に薄暗いが天井が仄かに光っていて視界は然程悪くはない。


最初は縛られて捕らわれているのかと思ったんだがどうやら違うらしい。


何故かと言うと手足はおろか指一本動かせないのだ。更に肌に触れていると言った触覚すらないし、臭いも感じない。

唯一動かせるのは視線だけなので、辺りを見回してみた所この部屋の形等が解ったと言う訳だ。


此処までして漸く気が付いたんだが・・・・・


動けないのに何で背後が見えるのかと言う事だ。


意識しながら視界を少しずつ前後、左右、上下と動かして行き、稼動範囲から凡その大きさを測ってみた。


高さ30cm横幅50cm奥行き30cm程のサイズが今の俺らしい。


(身長185cm有ったのに随分とこじんまりとしたものだ・・・・・)







(いやいや、確かに『働きたくない』とか『のんびりしたい』とか言った覚えは有るがこれはねーだろ!つーかなんだ箱か!?箱なのか!?俺は!!)


頭?の中だけとはいえ騒ぐだけ騒いだら少し落ち着いた。


(はぁ・・・これって所謂転生とかって奴だよな・・・・・)


そんな事を考えながらも何も出来ないし、精神的?に疲れた俺は眠りに付いたのだった。


目が覚めた時には全てが元に戻っている事を祈って。

最後まで読んで頂き有り難う御座いました。

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