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諦め

運命の人は三人いると言われている。

一人目で愛すること、失う辛さを知り

二人目で永遠の愛を知る

三人目は神様からのプレゼント

これから話すのは僕が高校生活で二人目の運命の人と出会ったことだ。


「登志君おはよー」

「おはよう」

「なんだ元気がないなー、疲れてるの?」

うん、と言って彼女から話を反らすかのように、腕枕をして眠った。

高校三年生になって今もなお、朝のクラスの空気には馴れない。静かな教室に二人だけの空間ができ、何気なく交わす会話。それは、表情や言葉に変えられない僕の幸せだ。

だがピュアな僕は、杯からこぼれ出す幸せと言う水を抑えることができず、いつも逃げてしまう。

彼女のことが、こんなにも好きなのに。

僕は......

彼女のことばかり考えていると、ため息が止まらない。胸に詰まったモヤモヤしたものを吐き出したい、複雑な気持ちが絡まりあって苦しい。

でも、彼女が僕に振り向いてくれることは決してない、断じて。

それは一人目の運命の人で、愛することと、失う辛さを僕に教えてくれたから。その時から僕は臆病になったのかもしれない。

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