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我武者等 6
「!!!…隼。」
「久しぶりやな、茂。
それに、…光政。」
独特の西の口調が耳に入ってきた。
そこには、袖に腕を突っ込んで仁王立ちをしている隼がおりました。
「なっ…なんでお前がここに??」
慌てて立ち上がり、身構える光政。
「まぁそんなに警戒するな。
茂が言ったはずや、俺らの敵は幕府だけや。」
無愛想な顔から発せられた言葉は、
軽い訛り口調とは対照的に鋭く胸に突き刺さるようなト音でした。
「ふっ…はははは…。
お前らはつくづくバカなヤツらだな。
…だがその話、
この光政、乗ってやろうではないか。
幕府の世はこの国には似合わぬ。
それを変えられるのは、
誇り高き武士である我等なのだろう??」
意地悪く口元を歪ませ笑う光政を見て、2人も笑いました。
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