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我武者等   作者: 名口 慎
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我武者等 3

月明かりで露わになる相手の顔。


それは茂や隼と肩を並べる程の実力を持つ輩…


光政(みつまさ)



「ふははは…

何を言っている?

あやつは笑って人を殺すような奴だそ。



それに茂…。


お前もあやつに殺されたと思って死んだ方が楽であろう?」



高らかに笑う光政に、

茂は静かに笑みを浮かべ返します。



「ふっ…馬鹿が…。


俺と隼はそんな生ぬるい関係ではない。


この短剣のように、

鋭い信頼を互いにの喉元に突きつけ合って生きているのだ。」


お前には一生わからないだろう、と付け加えるように、

茂は鋭い眼差しをさらに光政へと突き刺します。




「バカはお前だろう。


 何が信頼だ??


この裏切りで塗り固められた幕府の世に、

そんな生ぬるい人情で生きてゆけるわけがない。」



しかし、短剣を突きつけられているにも関わらず、

光政は平然と言葉を続けます。



「人の憂いなど沙羅の花と同じ、

直ぐに散りてしまうのだ。


だったらそんなもの、

俺には必要はない…。」



それを聞くと、茂は突きつけていた短剣を光政の首もとから離しました。





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