第一話~監督就任~
主人公の登場です。
「はぁ?」
メールを見て、思わず声を出してしまった。
私にメールを送る人はそう多くない。
主に若い教師がメールを使っているらしいが
若い教師で私と話をするのは、監督の橘くん
くらいだった。
案の定、橘くんからきたメールには、いつものような、練習日程や書類を頼む内容ではなく、そのメールには、
「急で悪いですが、監督を変わって欲しい。」
という内容のメールだった。
理由を聞いても、返信は来ない。
私は野球経験なんて、ほとんどないし、作戦もわからない。勘弁してくれ。
という内容のメールを送ったが、返信はやはり来なかった。
なんてこった。
明日は新チームの初練習の日なのに…。
仕方ない。明日だけ練習にいこう。
そう考えて、携帯電話を閉じた。
次の日、部活に出た。
選手間で、ざわめきが起こる。
無理もない。
いつもの鬼監督の代わりに素人の中年部長が
練習に来たのだから。
新キャプテンの荒垣が私の周りに集合させ、
練習前のミーティングを開始させた。
まず、荒垣が新キャプテンとしての挨拶を行い、その後、副キャプテンになった、小杉と
飯島が挨拶をした。
そして、私に話す機会が回ってきたので、橘監督は、急用で練習を参加出来ない。最初の練習を怪我をしないように頑張ろう。と言い、練習が始まった。
ランニング、ストレッチ、キャッチボール、
トスバッティングと一般的なウォームアップが終わり、野手はバッティング、投手はピッチング練習になった。
「カキーン!」という打撃音と、「すぱーん!」というボールがキャッチャーミットに収まる音がしばらく響いていた。
しかし、飯島の様子がおかしい。
ピッチング練習にあまり、気が入って無いようだった。
しかし、私はあまり気に留めず、そのままバッティング練習を見ていた。
そして、今日の練習は終了した。
選手達を帰宅させ、自分も帰ろうとおもった時、校長から呼び出された。
そして、言われた。
「小俣くんは、明日から野球部の監督を務めてもらいたい。」
この時、私の時間が止まった。
更新がメチャ遅いです。
気が向いたらなんで、またこんな感じになると思いますが、よろしくお願いします。




