表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/7

晩餐会は波乱の予感? 予言者の毒舌と禁断のレシピ

面白かったらブックマークと下の星を★★★★★にしていただけると嬉しいです!!

赤いドレスに身を包み、ゼノス様の隣に座らされた私。

豪華な円卓には、魔王軍を支える猛者たちが並んでいたが、その空気は「歓迎」とは程遠いものだった。

特に、私の向かいに座る妖艶な美女——四天王の一人、魔蛇公女・シエラ。彼女はワイングラスを弄びながら、冷ややかな視線を私に投げた。

「ゼノス様。いくら予言者とはいえ、この程度の小娘を隣に据えるとは……。この女、魔力もなければ、高貴な血筋でもない。我ら魔族への侮辱ではございませんか?」

「シエラ、慎め。彼女は私の命の恩人となる者だ」

「あら、そうでしょうか? たまたまゼノス様のあざを知っていただけの、運のいい詐欺師の可能性もございますわ」

シエラが唇を吊り上げた。

(来た、定番の「身分違いの女への嫌がらせ」!)

でも、私は知っている。彼女がなぜそんなに不機嫌なのかを。ゲームのファンディスクの個人設定資料集に書いてあった「彼女の秘密」を。

「……シエラ様、そんなに怒ると、**『魔力増強のために毎日食べている、激辛の地獄トカゲの丸焼き』**が胃に障りますよ?」

ピチャッ、とシエラのグラスからワインが零れた。

「……なっ、なぜそれを……!? それは美貌を保つための私の極秘事項で……!」

「さらに言えば、あなたがゼノス様に捧げるために三日三晩かけて編んだ『魔力付与のインナーシャツ』、恥ずかしくて渡せずに自分のクローゼットの三番目の引き出しに隠したままですよね?」

「なっ、なっ、なあああああああ!!!」

シエラが顔を真っ赤にして立ち上がった。魔王軍のクールな幹部が、今やただの恋する乙女である。

他の幹部たちも「あの姐さんが……?」「インナーシャツ……?」とザワつき始めた。

「お前……本当に、何でも知っているのだな」

ゼノス様が感心したように(あるいは少し引き気味に)私を見た。

私はこの隙に、テーブルの中央に置かれた「紫色の動く肉」を指差した。

「そんなことより、この料理です。魔王軍の士気が上がらないのは、こんな見た目の悪いものを食べているからですよ。……キッチンを貸してください。未来の『必勝飯』を見せてあげます」

数十分後。

私が厨房で作り上げたのは、先ほど提案した**「デミグラス風ハンバーグ」と、魔界のジャガイモを滑らかに練り上げた「マッシュポテト」**だ。

どす黒い煙の代わりに、食欲を狂わせる芳醇な香りが食堂を包み込む。

「……何だ、この香りは。暴力的なまでに空腹を刺激する」

バルカスがゴクリと喉を鳴らした。

一口、ハンバーグを口に入れたゼノス様。

その瞬間、彼の背後に「SSRの背景演出」が見えるほどの衝撃が走った。

「…………これは。肉が、口の中で解けて……魔力が、優しく全身を巡る。シエラ、バルカス、食え。これは……革命だ」

幹部たちが一斉に料理に飛びついた。

「美味い! なんだこれは、歯がいらないぞ!」

「地獄トカゲより、ずっと、ずっと……美味しいですわ……!」

シエラに至っては、涙目になりながら私の手を取った。

「予言者様、いえ、お師匠様! この『はんばーぐ』の作り方を、後で私に教えてください! ゼノス様に捧げるために!」

「あ、はい。インナーシャツよりは喜ばれると思いますよ」

こうして私は、料理一皿で魔王軍幹部たちの心を(胃袋経由で)掌握した。

だが、そんな和やかなムードを壊すように、カイルが「解析報告書」を持って駆け込んできた。

「ゼノス様! 例の聖遺物『ヤマトの追跡呪印』の解析が完了しました! これ、恐ろしいことが判明しましたぞ……!」

カイルの顔は、かつてないほど青ざめていた。

いや、ただの不在票なんだけど。一体何を解析したの?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ