第六十四話 リートウサン一家面談!リアルバカに圧倒される家族
こんにちは。荒高まっぽです。
パン工場編、ついにリートウサン一家の面談です。
家族としては覚悟を決めてきたものの、問題はひとつ。
ノイズがバカだという現実です。
よろしくお願いします。
パン工場立ち上げ編大まかなあらすじ。
自店潰すベーカ・リートウサン→
スタンディング食パン屋に押しかけ→
仮雇われでノイズのバカに驚愕→
いくら試行錯誤してもうまくいかない食パン→
シズカに諭されて男泣き→
リートウサン家族会議→
ノイズのバカにショック受ける娘や野次馬息子→
ベーカのパンを消費するノイズ一家→
ついに家族で面談←イマココ
はい。
やっていきます。
これは工場建設地候補を探すのと同じ時期くらいのお話です。
工場建設地候補はまだ別で話します。
さてシズカは家族仲がどうなのかも気になって妻ネセサ、娘メモ、息子アイボを纏めて合同面談しました。
場所はノイズ家の客間です。
シズカは威圧するつもりはありません。
しかし話してる内容は威圧的です。
「私たちはリートウサン一家をまとめて雇うとは言いました。
しかしやはり面談をして価値観や考え方が当社と一致するかなど総合的に見ていきたいと考えます。
もし不合格でしたら現地で職の斡旋はしますからご安心ください。
まあ、ベーカさんのご家族ですからある程度は安心はこちらもしています。
よろしくお願いします。」
一同「よろしくお願いします。」
シズカは始めます。
「皆さんにとってパン作りとはなんですか?」
ネセサ。
「切っては切れない生活基盤ですね。私はレジと接客なんで力仕事はできませんが。長年夫を支えてきました。」
メモ。
「私は学校を出てからずっと経理をしていました。パン屋はほんと薄利多売です。
正直個人店が無くなるって街の損失なんで国はもう少し対策をして欲しかったですね。自力でこの状態で個人店の維持は無理でした。」
アイボ。
「僕はずっとネット関係で告知やサイトを作ったり、SNSで割引券を配っていました。
パン作り関連しか姉も僕も仕事はしたことはありません。
他業種に姉も僕もスキルはあるので行こうと思えば行けます。
しかしやっぱりパン作りに携わりたいです。家族と働くのはいいことです。」
アイボは意外としっかりしています。
シズカは三者三様の意見を聞いて決めました。
「心構えと引越しの覚悟はできているようですね。
皆さんおめでとうございます。合格です。
これから皆さんで工場を盛り立てて行けたらいいなと思います。
さてベーカさんから聞いているかもしれませんが、これは仮契約書です。
配りますからご覧ください。」
シズカは結局形だけ面談をしてすでに家族で雇うと初めから決めていたことは内緒です。
さてあの問題の仮契約書をみんな見ます。
やっぱり家族三人固まっています。
そりゃそうです。
最初に書かれているのはノイズはバカで口外禁止。違反したら即クビ。違約金は給料3ヶ月分。
普通のパン屋の規約ではありません。
そこへやってくるノイズ本人。
「シズカさん、倒産一家さんどう?面談盛り上がった?
皆さん初めまして。僕がノイズ・スタンディングです。よろしくお願いします。」
シズカは相変わらず一応表面的に嗜めます。
「ノイズ様倒産一家さんは失礼です。リートウサン一家です。
だめですよ。人様を失礼に呼んだら。
皆さんすみません。ノイズ様はわざとではないんです…。」
やっぱりメモは一番ショックを受けています。
泣きそうです。
(お父さんの言う通りノイズ様バカなんだな。)
ネセサやアイボは普通です。
(やっぱり聞いた通りのバカなんですね…。)
(ネットで拡散してーなあ。)
ノイズはこの時は天啓が働いてました。
「メモリー倒産さん、泣きそうだけどどうしたの?
僕の本当の姿見ると泣いちゃう人いるんだ。
だけどこれが僕なんだ。ごめんね。がっかりしたかな?」
一瞬だけ、メモの心臓が跳ねました。
「いえ、私ノイズ様のファンなんで生でノイズ様見たら動揺しちゃって…。
バカとかそう言うのは関係ないです。気にしないでください。」
天啓ノイズは見抜いてますが引きました。
「わかったよ。工場では頑張ってね。
僕は本店で頑張るから。たまに工場見学させてもらうね。」
ノイズは去っていきました。
シズカは説明します。
「あのノイズ様は隠しスキル天啓が発動しています。
滅多にないのですが賢い時がありますがあれは本体ではないので、ご容赦ください。」
こうして無事面談は終わりました。
スタンディングパン屋本店はリートウサン一家に待機時間もトライアル雇用でわずかですが時給を支給しました。
一日フルで8時間分。
売れてるパン屋は福利厚生も手厚いです。
ノイズは相変わらず。
(倒産一家ってなんで呼んだら失礼なのかな?縁起が悪いから?リートウサンなら倒産一家でいいのでは?)
これは天啓が働いてもわからないノイズでした。
さて次は工場候補地見学編ですね。
お楽しみに。
次回第六十五話に続く。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
面談自体は無事に終わりましたが、メモにとってはなかなかの試練でしたね。
推しの現実を直視するのは、やっぱりきついものがあります。
一方で、アイボは相変わらず楽しそうでした。
この温度差がこの家族らしいところです。
そしてノイズはノイズのままでした。
天啓があっても、やっぱりノイズです。
次回は工場候補地見学編。
お楽しみに。




