第四十四話 ぽかぽかロイド存続の危機!?詐欺事件、ノイズも餌食に…。
ぽかぽかロイドが大ブームになったソウオンワールド。
しかし人気が出ると、やはり現れるものがあります。
そう、詐欺です。
今回はそんな事件に、まさかのノイズも巻き込まれるお話。
果たしてノイズは大丈夫なのでしょうか。
それでは第四十四話、どうぞ。
前回あらすじ。
ぽかぽかロイド、通称ぽかろがソウオンワールドで一大ブームに。
以上。
さて前回のお話でめでたしにならなくなりました。
ぽかろのあまりの人気に詐欺事件が多発したのです。
ターゲットは声優志望、歌手志望の若者たち。
案件はこうです。
「君の声をぽかろ化してあげる。
金額は前払いで200万円。
ぽかろが一発当たれば元は取れる。」
なお某動画サイトでもこの詐欺の広告が出ていました。
騙された若者は約100人。
広告費が1000万円でも粗利が2億円なのでペイできます。
しかし話はこれだけでは終わりません。
なんとノイズも詐欺に誘われていました。
もちろん引っかかる側です。
ノイズにある日手紙が来ていました。
「ぽかろ化したあなたに特別オフォー!!
今1000万円でアップグレードできるところを500万円でサービス。
振込先 本家本元ぽかろサービス株式会社
代表 ダマス・サギ」
ノイズは考えなくて銀行に向かいました。
ですがシズカが手紙を読んで詐欺と判断。
ノイズが振込ボタンを押す手をシズカは止めました。
「ノイズ様、これは詐欺です。
私たちはお金に余裕はあります。
500万円くらい端金でしょう。
ですが無駄にお金を使うのは良くありません。
やめましょう。
一回たぬき株式会社に問い合わせてからでも遅くありませんから。
一旦帰りましょう。」
こうしてノイズ詐欺事件は未然に防がれたのでした。
詐欺によく引っかかっていたオンちゃん談。
「詐欺師って金の匂いに敏感アル。
ノイズこれから気をつけたほうがいいぞ。
カモリストに載ってる思ったほうがいい。」
ノイズは本当に何も考えていません。
問い合わせたたぬき株式会社は、自分たちが詐欺の片棒に利用されていると聞いてびっくり。
ノイズにその話は詐欺だから絶対払ってはいけないと釘を刺しました。
たぬき株式会社以外は叫音ノイをアップグレードできないと、懇々とウタイはノイズに説明するのでした。
そして冒頭の話をノイズは知って緊急動画を出しました。
カンペはイツカが作って。
ノイズは自身も被害に遭いかけたことも話します。
「みんな、たぬき株式会社以外はぽかろ化しない。
たぬき株式会社は有償ではぽかろ化してない。
つまり有償でぽかろ化を持ちかけてきた時点で詐欺なんだ。
僕も特別アップグレードの話が来たんだよ。
ついお金払いそうになったから気をつけてね。」
視聴者はノイズの告白に神扱いです。
「ノイズ様弱み見せるなんて神。これからもファンでいます。」
「普通恥ずかしがって引っかかったなんて言わないよ。ノイズ様すごいな。」
「悪い業者いるんだな。ノイズ様ありがとうございます。詐欺には気をつけます。」
コメントは絶賛の嵐です。
ノイズは被害者を探して被害費用を補填してあげようとしましたが、シズカが止めます。
「ノイズ様、被害者救済はいいですが、それはやめておきましょう。
痛みを知らないと彼らはまた同じ過ちを繰り返します。
痛みがなければ学習しないのですよ。
人間って。」
ノイズは渋々納得しました。
たぬき株式会社は被害者たちを集めてオーディションをしました。
200人のうちの10人のぽかろ化を決定して商品化して売り出したのです。
その10人には才能があったからでした。
ちなみに詐欺集団は捕まりました。
社会現象ほどの規模の詐欺事件だったからです。
トップのダマス・サギ、38歳男性はこう供述しています。
「儲かると思ってやった。
まさかぽかろ化してる、ノイズさんが本当に振り込もうとしているとは思わなかった。
ダメ元でしたし。
何考えているかわからなくて怖いですね、ノイズさん。
やっぱり上のお人は理解できません。
他のぽかろ化した人間は全員無視されていたから。」
そうです。
カロウは幽霊なのでともかく、イキモやシズカにも手紙が来ていたのでした。
今回のお話は光あれば影も濃くなると言う教訓で締めます。
ではまた次回もお楽しみに。
第四十五話に続く。
ぽかろブームの裏側のお話でした。
新しい文化や技術が広まると、必ずそれに便乗する人も出てきます。
光が強ければ影も濃くなる、というやつですね。
それにしてもノイズ。
もう少し疑うということを覚えた方がいいかもしれません。
とはいえ、今回も結果的に周りがなんとかしてくれました。
次回もまたノイズ家の日常(?)をお送りします。
それではまた第四十五話でお会いしましょう。




