第四十三話 謎の歌ソフト開発!!ぽかぽかロイドとは?
今回は少し番外編寄りの回です。
ノイズの前世知識が、思わぬ形でこの世界に持ち込まれることになります。
歌と機械と動画文化。
ソウオンワールドにも、新しい遊び方が生まれ始めました。
それでは、第四十三話をどうぞ。
はい。
やっていきましょう。
ノイズ君の前世の世界には、とある音声ソフトがありました。
読者の皆さんはお気づきかもしれません。
作詞や作曲した人が、その歌う音声ソフトを使うとプロデューサーと呼ばれる世界です。
前世の世界では、もう一ジャンルとして認められていました。
しかしノイズのいる世界には、そのソフトは存在しません。
ですが現れてしまいます。
たぬき株式会社。
怪しい名前の会社ですが、先見性はあります。
社長のウタイ・テミッケは、ある日ノイズ家を訪ねます。
ウタイは50代。
たぬきみたいなおじさんです。
たぬきおじさんと呼ばれるため、会社名がたぬき株式会社らしいです。
ある日ウタイがノイズにアポを取って家にきました。
さて、いつメンのシズカ、イツカ、ノイズで対応します。
ウタイはメンバーに、ぽかぽかロイドについて説明しました。
音声合成ソフトで、そのソフトを使いこなせば自由に誰でも歌を歌わせられると。
そのためにノイズさんの声を録音したいと。
シズカもイツカもあまりピンときていませんが、ノイズはスキル前世の知識(オタク知識)で、ぽかぽかロイドについて理解しました。
ノイズ、実は前世でその合成音声が大好きでした。
ですが今世ではなかったのです。
自分が第一号になれるならと快諾しました。
ただ前世の知識で、音声元になった声優が%で権利を売ればよかったと言っていたのを覚えていたので、ノイズは契約は売り上げを%で取ることに決めたのでした。
こうしてオンちゃんを隠密で従えて音声を収録。
出来たソフトが、叫音ノイです。
シャウトが得意な力強い音声ソフトでした。
はじめの人気は苦戦しましたが、ノイちゃんねるで色々業者に頼んで既存曲をカバーしてもらい、認知度を上げました。
初投稿コメント欄。
「機械的で受けつけない。」
「未来を感じる。」
「ノイズ様は生に限る。」
「これはこれでいいと思うよ。」
賛否両論。
ノイズが叫音ノイの歌唱動画を見てました。
「あのひーとだーけーここーろの性感帯」
自分でも悪くないと思いました。
余談ですが、ウタイはノイズの前に様々な歌手を依頼しては断られていました。
そりゃそうです。
歌手は自分の歌声が命。
機械音声化に理解を示す歌手は皆無だったのです。
ぽかぽかロイドは世間に理解を得られ、たぬき株式会社は美声のカロウの音声ソフト怨音カロや、イキモのラップに強い生音イキ、女性声もということでシズカの魅音シズなどシリーズ化。
キャラビジュアルも大事です。
叫音ノイはノイズそのまま。
怨音カロもカロウそのまま。
生音イキは生意気な坊主少年。
魅音シズはミステリアスな美少女。
ぽかぽかロイドは一大ブームになるのでした。
作られた歌は、生身の人間が歌うのを憚れる下ネタや、早口で機械にしか歌えない歌など様々。
声を提供した人たちは、ノイズのアドバイスでみんな%で取っていたのでホクホクです。
カロウはこれの売り上げでシズカに借金を完済しました。
もちろん胴元のたぬき株式会社も安泰です。
これで動画サイトもジャンルの花が一つ咲いたわけですね。
こうしてソウオンワールドにも、作詞作曲がソフト一本あれば手軽にできる世界が作られたのです。
たぬき株式会社は今日も新たな人材を探していましたとさ。
めでたし。めでたし。
次回もお楽しみに。
第四十四話に続く。
ぽかぽかロイド誕生回でした。
ノイズはバカですが、たまに前世知識が役に立ちます。
ただし基本的に本人は深く考えていません。
結果的に新しい文化が生まれてしまいました。
そして地味に儲かっているノイズ周辺。
パン屋、動画、音声ソフトと、だんだん事業が増えてきています。
次回はまた別の騒動になる予定です。
引き続きゆるくお付き合いください。
それではまた次回。
第四十四話でお会いしましょう。




