第三十三話 カレンが黙った日、ユーリィが喋った夜
今回は少しだけ重たい話です。
いつものノイズ家のわちゃわちゃではありません。
ユーリィの過去。
今まで明るく振る舞っていた彼女の裏側です。
読むタイミングはお任せします。
無理せずどうぞ。
はいはい。
たまには予告通りお話が進行します。
口だけと思われて作者信用無くしたくないからね。
と言うわけでカレンの過去を話します。
カレンはある人物から話そうと誘いを受けました。
カレンは
「何を話すの?あなたとは接点がないじゃない?」
その人物は返事をします。
「だからだよ。あんたからは私と同じ匂いがする。」
そうです。
意外と世話好き幽霊ユーリィです。
「んじゃあ、私から昔話をするよ。
それ聞いて話すか決めてくれ。
昔々あるところに可愛い女児がいました。
それはそれは可愛いので親はこの子を商売に使うことにしました。
その子が物心がつく頃にはたくさんの大きいお友達が抱っこしていました。
写真撮影は当たり前。
バナナやアイスキャンディも食べます。
大きいお友達はその子に魅了されて親にたくさんお金を払います。
親は二人ともその子の稼ぎで食べていて働いていません。
その子はいまだにわからないのです。
人様に簡単に身体を触らせてはいけないことが。
大きくなって家での制約が多くなりました。
太るといけないからジュースや甘いものは禁止。
友達付き合いするなら大きいお友達と付き合えなど。
その子はもう限界です。
家出をしました。
そこは娼館でした。
彼女は家出をすると思わせなかったので親は探しきれませんでした。
娼館のマダムは彼女を知っていました。
顧客の中に、彼女の写真を見せる変態がいたんです。
同情して娼館においてあげることにしました。
でも働かざるもの食うべからず。
下働きをしていました。
掃除や炊事、姉さんたちの話を聞くなどです。
そこで初めて食べたお菓子やジュースの味は一生忘れられないものになりました。
世の中にこんなに美味しいものがあるのかと。
姉さんたちも人生の修羅場をくぐっているので彼女には優しかった。
彼女が人生を悪くないと思い始めた瞬間でした。
それでも時は残酷で。
見目麗しい彼女は客を取り始めました。
人気になりましたが窒息プレイを好む客に、絞殺されてしまいました。
おしまい。
…そうだ。
これは私の人生だ。
聞いてくれてありがとう。
さあ、カレン話す?
どうするか決めていいよ。」
カレンは口を開きます。
「ここの住人みんな呑気に生きてると思った。でも違うんだね。
わかったよ。私も話す。面白い話じゃないけど。」
次回カレンの口から語られる過去とは?
ではまた。
第三十四話に続く。
ユーリィの話でした。
この屋敷の住人、呑気に見えて
実は全員どこかに傷があります。
明るさは、強さでもあり、
生き残るための技でもあるんですよね。
次回はカレンの番です。
静かに進みます。
毎日読んでくださってありがとうございます。
また明日21時に。




