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オトモダチごっこ  作者: 瀬田川 廡輪
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プロローグ

新作です。書いてみました。宜しく御願い申しあげます。

『友達を大切にする』ということは、友達を大切にしないのと同義どうぎだ、と思っていた。

何故なぜなら、友達を大切にするということは、その他の友達ではない者を大切にしないと公言してるということだから。

そもそも、その友達でない者にも、友達がいて、友達でない者も友達ではない友達の友達なのだから。

つまり、皆が誰かの友達であるとするなら、すべての人間は『トモダチ』であり、ならば自分の友達だけを大切にすることはできないのだから。

ならば、友達を大切にして友達でない友達を排斥はいせきするならば、友達を大切にすることは『トモダチ』を大切にすることにはならないのである。

そんな考えは、剣城けんじょうまさるにとって、心から信仰しんこうする宗教における第一の教義に匹敵ひってきするような信奉すべき心のり所となる理論なのであった。

そう信じるからこそ、友達を大切にする者が許せなかったのだ。

友達を大切にするならば、友達を大切には出来ないのどから。

彼は、小学校に上がる時 、母親から口を酸っぱくされて、「友達100人作ろうね」

としきりにさとされた経験がある。それはもちろん、学校に通うようになったら、友達を作らないと、楽には生きられませんよという教えなのだろう。

が、その教えは彼にとって正義に反するのであった。友達を作るということは、友達でないものをないがしろにするというのと同じ意味。

それはひととしての正義に反すると思われてならなかったのである。

有難う御座いました。

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