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売命日記  作者: 山田羽二男
Petals dancing in the wind
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十月二十七日

「秘密よ、ねえ。酔払って饒舌っちゃだめよ。」

足を踏み鳴らしでもしたいとこらしい。その腕を捉えて、引張ると、彼女は素直についてくる。それを、彼は自分の膝に坐らした。

「大丈夫だよ。君の方がよっぽどお饒舌じゃないか。」

「そりゃあ……。」間の考えが長く、「先生を信用してるからよ。」

(女客一週間・豊島与志雄)


短い短編で、そしてお気に入りでもある。私実は、こういう可愛い、たわいもないような短編が案外好きだったんだと思い出す。

時折、キミ子の言うことにハッとさせられる。この時代には皆、キミ子のように開いた心で世界に相対していたのだろうか?

彼女こそが私の目標であるのに違いない。

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