表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
売命日記  作者: 山田羽二男
Sparkle
20/35

二月二十六日

夢の中の街に近衛はいない。チェスセットを抱えて探し回るが見つかる気配がない。それもそうだ。コレは夢で遊んだものじゃない。いつ遊んだ。


遊ぶって何だ。


なんでチェスセットにコカコーラのふたが混じっているんだ。


なんでコカコーラのふたにチェスセットが混じっているんだ。


だめだな、チェスの駒なんかで代用しようとして、僕と近衛は、全くダメだな。ダイエットコカコーラのふたが黒いのはチェスをするためなのに。



忘れた。



夜が来ない。


(ハロー・バイバイ/絹谷田貫)



なろうでおすすめの小説は、と聞かれると答えに窮するけれども、最も心動かされた小説は、と聞かれれば「ハロー・バイバイ」と答える。

全く有名では無い。どころか、もう殆ど忘れ去られているのでは無いかと(失礼ながら)思われる。誤字は多いし空行の使い方もちょっとどうかと思う。

しかしどうだろう、この人物造形や端々に光るセンテンスの快さは?


よく読んで行くと、優れた構造を発見する、細部を発見する、ぴたりと言い当てる心眼を発見する。しかし、そんな事事がいっそ瑣末に思える。



今日は帰り道にこの小説の事を思い出した。忘れたくない事を思い出したからだ、と読み終えてから気がついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ