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昔話
あらから三年。
アネスティの初めての教え子たちが巣立つ日がやってきた。
こみあげる想いを回復薬で流し込んだ彼は言う。
「卒業、おめでとう。少年部に行っても頑張って!」
「はぁーい!」
彼の思いとは裏腹に元気な返事が余計に心を刺激する。
「じゃあ、最後にすごいの見せちゃおうかな!」
と言って呪文を唱え始めたアネスティに対して弟子たちの反応は
「ぁー」
という微妙な反応だ。
それでも、気分の昂ぶったアネスティは気が付かないまま魔法を発動する。
この魔法が彼らの一生で、一番の記憶に残るように。
そんな思いを込めて放たれた魔法に教え子たちの反応は
「うわー!」
「すっげー!」
「盛ったねー!」
「ホント、いつもより盛ってるね~!」
と言った反応をする。そして
「でもすごいね、こんな魔法が使えるなんて魔王先生はなにかやってたの?」
という禁断の質問がトレイタを襲う。
「え?…。いや、まあ、昔ちょっとだけ魔王やってた時があって…」
この答えに教え子たちからは
「えぇっ!?」
「スゲー」
「経験者じゃん!」
といった反応が返ってきた。
すかさずトレイタが
「そうなんだよ!むかしむかし、あるところに…」




