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驚愕の
「…じゃあ、まず、どうしよっか」
婆やがかろうじて声を上げる。
次に反応したのはトレイタだ。
彼が一応視線でモノ申す。
ベゼルの後を追った方が良いのか?
関係者各位にこの視線を投げかけるが、答える者はいなかった。
すると、空気を察したように勇者たちが退出する。
そして室内には実力の拮抗した者だけが残されていた。
いや、違うんだ。
この空気感、魔王一味魔王一味がザコなんじゃない。
序盤だからそんな風をだしているだけなんだ。
さっきの奴にしたって戦えたんだ。
でも、過程じゃなく結果だけを求めるような魔王になりたくなかった。
重要な報告を原稿用紙一枚で済ませたくなかった。
だから俺は…。
逃げたんじゃない、時期が悪い。それだけなんだ。




