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Appendix  作者: G-Ⅲ
31/59

脅威の伏兵集団

「いーてててっ!」

 トレイタの声が店内に響く。

 原因は?

 今回は残念ながら伏兵集団ではなかった。風棍使いのケイルトが肩慣らし程度に振り回した棍が店舗の椅子やテーブルに接触した結果、破壊された破片がトレイタを襲ったのだ。

 ちなみに、といってはなんだが、この結末を予想していた他の面々には被害は無いようだ。

「だから…」

 といったとたんに口をつぐんだラッフロウ。その横を駆け抜けて伏兵に接近したのは言刃使いのセンデンだ。目にもとまらぬ速さで敵に接近し、あっという間に三人を倒す。

 虚を突かれた敵の統率が回復する間もなく、勢いで次々と敵を行動不能にしていく。彼の姿に見とれた魔王一行と

「す、すごい」

 伏兵の口から思わずこんな言葉が漏れてしまう。

 その間にもセンデンの勢いは止まらない。

 やがて。

 ケイルトの風棍が、いつのまにかそよ風ほどの勢いになった頃。店内の伏兵はそのほとんどが行動不能になっていた。

 それでもまだ敵意をあらわにする者たちもいた。敵意がある以上容赦はしない。動き出したセンデンが最後の刺客を行動不能にしたあとにゆっくりと顔を上げる。

 さっきまで賑わっていた店内が、今は静まり返っていた。

 これで終わりか?

 警戒するセンデンが自然を感じる。彼が顔を向けるとその視界には四天王の姿があった。

「       」

 なにか言いたげな表情の彼だが、センデンにはきこえなかった。

 まさかでしょ?

 プレオープンに招待した勇者へのサプライス。

 新、四天王としての重責に加えてこのミッションは自分が期待されているのだと思っていた。

 食堂で待ち伏せして、ちょっとした演出からの大歓迎会で思い出作り。

 これが今の自分に出来る最高の演出なんだ。

 四天王に選ばれた後、与えられたミッションにも自分なりに精一杯頑張って計画したつもりだった。家族や友人にも、いいね、もらって自分でもちょっと。

 いや、けっこう自信あったと思う。

 でmo…。

 優待チケットもちゃんと確認して、新規勇者だって確認したのに、なんで?


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