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Appendix  作者: G-Ⅲ
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抑止力

 剣正と勇者無事に自宅へと送り届けた婆やが魔王城に帰還たあと、魔王に

「やっぱり、このままにしておけませんね」

 と言い出したのは、魔王達が弱体化したと思っている者たちが一定数いて、彼らはそんな自分たちを狩って名前を売ろうとしている。

 と言うのだが、これはそもそも閉城の時からわかっていたことだ。だとしても、魔王を倒した勇者の造った国、それも城下町にある長屋にまでやってくる、となればこちらもそれなりの対応をしなければならないだろう。

「じゃあ、いつ()るか?」

「そうね、魔王城に来る勇者たちの事もあるし…、少し準備して、それから」

 婆やの言葉を聞いた魔王は、とりあえず()じゃない事に安堵して聞いた。

「へぇ、準備。でも準備って?」

 この反応に婆やは、準備が出来たら声をかけるから気にしなくて良いよ、とだけ答えた。


 ――数日後。

 早朝、勇者を迎え入れる準備をしていた魔王に婆やが声をかける。

「明日からいくから」

 はて?

 何のお話しか理解できていない魔王に声をかけてくる者がいた。アネスティだ。

「今日からよろしくぅ!」

 と言う彼に笑顔で対応する婆やの姿を視界に捉えながらトレイタは二人との間にラグを感じていた。

 しかもその隙間を埋まる前に勇者が登城してしまう。

 結局、彼は魔王城の一日が終わりを告げた後に全てを知ることになったのだった。

 その内容とは?

 明日から吸血鬼の城へ向かう、そして自分たちが留守の間はアネスティがこの魔王城を守っていく。と言う事らしい。

 しかも前回の件で吸血鬼に敗れた、という噂が立って当面の仕事をキャンセルされた何人かが失業補償を求めて同行することになっているという。

 これ、大丈夫かな?

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