19/59
新たな勇者
翌日。
引っ越しの荷物だって、まだ。って時に。
しかも朝の早い時間に扉を叩く音が、真・魔王城に響き渡った。
こんな朝早くに?
朝食の準備をしていた婆やが扉を開ける。
「おはよーございます」
?
一瞬、声の主を確認できない婆やが視線を落とすと、そこには幼年?
と思われる少年が幼児を背負ってたっている。
「どうしたのかな~?」
こんな幼い子供たちがどうして?
早朝の訪問者に驚きながら尋ねる婆やに
「攻略?に、きました!」
元気に答える少年を見た彼女は、辺りを見渡す。だが、周囲に保護者の姿は見えない。
いったい何が起こっているのか?
混乱した婆やが少年を見る。
「 ん?、ぅん…」
そして、対峙すること、数秒。
結局、純粋な瞳の暴力に屈した婆やは彼らを居城へと招き入れてしまう。
…のだった。




