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釣り堀にて

作者: まえとら

過去の出来事を後悔して悔やんでみても後の祭りだ。


気分転換に連れなく釣り堀へ来てみた。

土日なら家族連れも多いのだろう。平日でも客はいた。


釣り堀とはいえ、釣りなんてするのは久しぶりだ。

しゅわっと釣竿を軽く振って釣り糸を狙ったポイントへぽちゃりと投げ垂らす。浮きが静かに水面に立つ。青空に薄い雲が流れている。静かな時が流れる。


ぴくんと浮きが水面から一瞬沈んだ瞬間を逃がさず、手首を返し釣竿を上方へタイミングをあわせる。

ぐぐぐっと魚がひくてごたえがある。魚が釣り針にかかったのだ。釣竿をさらに立て、かかった魚を手前にひきよせる。


「いい腕ですね」

「いえいえ」


坊主頭の厳つい男に、魚の口から釣り針をはずしながら私はほほえんだ。


「あなたもいい腕だ」

「なんのなんの」


他人の糸と自分の糸が絡まった状態をオマツリというが。

釣れても、一匹もつれないボウズでも。釣りって楽しいもんだ。

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