〔6〕こだわりっくす ✪
ちわ。
『こだわりについて』。
人外が好きで人外ばっかり描いておりますが、「人外ってなんだろう」と考えることがあります。とあるエッセーを目にしましてね、余計に今日は「人外とは?」と思うんです。
人外というと、まあ、人間から外れたもの――調べてみると人の住んでいないところとか動物とか、一番わかりやすくよく使っているのはファンタジーに登場する奴らですかね。
獣人、龍人、人魚、悪魔、エルフ、魔王、ロボ、妖精、妖怪、挙げるとキリがない。いっぱい。
でも、みーんな人間っぽい。土台人間。人からやや外れたもの。人と獣を行き来する変身タイプ。ちょっぴり人間で大部分が外れたものだろうと思います。
もれなく私も人間要素が多く、外れたものが少ないように描きますが、人間+外の外部分に足すのは人気だろうケモ耳とかではないです。それも好きですけれど、別にそれだけが許されているわけでもないし、人外はいつも耳が尖っていなきゃいけないわけでもないし、人魚はいつも魚の決まった尾ヒレを持っていなきゃいけないわけじゃない。
ついでに言えば、人間だって別に肌色や白い肌でなきゃいけないわけでもないと思う。異世界なのに日本人、地球人しかいないのもおかしいでしょう? パラレルワールドで……ならいいのかもしれませんが、「異世界ってなんだろう」って話です。
絵を描く――人外を描く――、こういうのを「外」にして混ぜたら面白いんじゃないかとか、楽しいんじゃないかとか、小説を書くわけでもなく描く人物の物語を妄想しながら描き起こす。そこには面倒くさいとかない。書けば数分、描くと数時間、数十時間……
誰もが知ってそうなすぐに見てわかる姿しか描いちゃいけなくても、私は自分の妄想を描く。こういうのだっていてもいいじゃないかと人外の名札をつけてあげる。
誰もわかってくれなそうで、説明が面倒くさい、もし書いたとしても誰かが批判する――
それはただただ登場人物のくせにその世界で生きていないからだろうと思うのである。つべこべ言って読者に愚痴っているくらいなら、人間だけ描いてりゃいい。
こだわりたい何かがあるなら、驀進するだけである。
こういうの描きたい!
絶対描きたい!
人外だって耳の形は多種多様でいいじゃないか!
以上です。
人外と読者のせいじゃない。言い訳している作者がやろうとしないだけだと思うのであります。私は、私だけの人外を描きたい。