〔64〕ミドルファンタジー
ちわ。
今日のお話は、『この頃の"なろう"に思うこと』です。
この頃と書きましたが、読み専だった頃から最近までのことについて思ったことなんですけども、異世界ものが大多数なのか氷山の一角で見えている部分が異世界ばっかりなのか、異世界と異世界以外の割合は知りませんが、まあ、「ファンタジーなのに…」とか「しょうがないから割り切る」とかね、なろうに来て読書すること自体に文句をつけることにちょっと思うことがあったのよって前置きが長くなりましたがそんな感じです。
ファンタジーもの、お金をとって読むものもなろうのように無料で読めるもの、あんまり大差ないのでは? と思うんですよね。何が大差なのかというと、「みんな人間」という部分。ハイファンタジーだろうがローファンタジーだろうが、そこに住む種族が魔族でも獣人でも……あとは何だろか、見た目が獣でも中身はみんな人間をやっている。
まだ流行って(?)いるのかはわからないが、「異世界なのに現代の言葉いってるよ・使ってるよ」とかもそんなちっさいこと今更じゃないのかと思う。
異世界転移転生が別の…ある意味異世界のランキングに分けられてからローとハイのワンクッションがなくなっちゃったんだろうと思うのである。…まあ、読者に設定を脳内変換してねと放り投げているだけに過ぎないのかもしれないが、転生転移が頭に入っている読者にしてみれば「異世界なのに」の部分が言わなくてもスルーしてくれるのだ。たぶんね。
でも、ランキングを分けられるとハイなんだかローなんだか、かろうじて現代か現代じゃないのかで区別するしかなくなってしまった。ハイファンタジーのあらすじのような異世界転移転生がいなくなっちゃったから、現代っぽい、現代和風ナーロッパと言えばわかりやすいだろうものが、ドンっと出てくるのだ。
しかし、ここまで考えて「本当に転移転生が分けられたからなの?」と、疑問が出てくる。そこまでハイファンタジーは世界が区切られた孤高の不思議な世界なのだろうか、と。
いや、そんなことない。だって人間じゃん!
ハイファンタジーが、異世界がなんであれば満足するのだろうかと思う。服を着て、靴を履いて、朝昼晩とフォークやスプーンやナイフ、稀に箸を使っている作品も見かけるが当たり前のように椅子に座ってもしくは床や地べたに座って食事をする。グラスから飲み、寒ければ暖を取り、風呂に入るなり拭くなりで清潔を保ち、何も気にせず他人と会話が出来る。
あまり好きではない言葉ではあるが、読者から見て普通に生活している。そこには既に人間がいる。
極端に「原始的な生活をしろ」というわけではない。異世界の原始的な生活って何だよって話になってしまうから。そんなことじゃなくて、正直、「これこそハイファンタジーだ!」と崇め奉っている小説だって本当にハイかもわからないのに、ひとつ作品を吊し上げて「お前のはハイファンタジーとは言えない」なんて文句はつけられないし、「それ現代じゃん、地球じゃん」なんてことすらも言えるかどうかである。
勿論、私もツッコミを捻じ伏せたこともあるし、物語を書いていたときも又イラストを描くときもギュッと矛盾を握り潰している。
誰も人間からは離れられないのだ。
人間の生活以上の何かを見つけ出すことも難しいのだ。
そう思う。
ハイファンタジーかローファンタジー、まあ、きっとどのジャンルの作り話だってどでかい何かを叩き潰して見ないようにして創作するしかない。今のところ……。
だから、誰かが見つけてくれるかな〜と期待して、ハイとローの間――ミドルファンタジー――を今日も読む。
なろうでの読書を楽しんでますか?
ミドルってしか思い浮かばなかった(汗)そういうことじゃないって感じの斜め上な内容になってしまいましたが、まあ、こんな感じに思います。




