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アバロンシェル碑の行方  作者: こさじ
60/68

〔59〕理由 ✪



 ちわ。

 ふっ――と思い出すこと、考えることがある。「それがそうなる理由」である。


 何の話かといいますと、絵を描いていて「もっと簡単に描けないものかな…」と自分に揶揄するときがあると、「じゃあ自分はそうして何が描きたいのか?」と考えるのであります。

 言い方はちょっと失礼な感じになるかもしれませんが、決して馬鹿にしているわけではないので…


 絵を描くとき、デフォルメするか――どこをどこまでまあ…リアルから遠ざけるかって感じですね。意味が違っていたら申し訳ありませんが。

 たとえば、目の部分。まつげの集合体をぶっとい黒線で省略するか、一本一本描くか。塗りつぶされた黒い上瞼の塊がどうしてぶっとい線で省略されるのか何で省略されているのか、理由を知るには写真で目をみたり、自分の顔を鏡で眺めたり、そしてそれを絵にするとよくわかる。

 どこをデフォルメするか、どれくらい現実から変えるかは現実を知らないといつまで経っても"自分だけの絵"は描けないんだろうと思う。

 誰かの絵がそうしているから――いつまでも誰かの絵を真似ることでしか絵が描けなくなる。「どうしてそこがそ~なっているか」→「じゃあ自分は気持ち○%ぐらいデフォルメしたろ」てきっといつまで経っても自分流を見つけられなくなるかもしれない。

 もっといえば、何故鼻が「く」で省略しているのかさえ……は、ないか。


 理由がわかる、なんとなくでも雰囲気を捉えことが出来たと感じると欲張りになる。貪欲になって自分の理想を追い求めるようになるのだと思うのであります。

 文章だと、どこまでの描写を書くかってことになるんでしょうか? 

 よくわかりませんが、自分の描いている物が何か――と理由を考えると意欲が湧いてくるっていう、まとまりのない話でありました。


 

 挿絵(By みてみん)


 全ては人外のために…

 自分が描きたい人外とは、人間の体が基礎になっていてそこからキノコがにょきにょき出てくるみたいに、思い思いの人外部分を加えていく。好きな人外部分を加えるには、そのために人間である部分を描かないといけない。人間であるためには人間と認識される部分を最低限描かないといけなくなる――


 人間とは。


 

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