〔54〕肉付けの尊さ… ✪
ちわ。
物語を綴るにあたってどう肉付けするか――その場面をどう言葉で表現するか悩むものでありますよね。自分は絵の話しかしませんが、どう色を重ねて、どの色を付け足していくかでもとの土台・骨組みはだいたい同じでも違うものが生まれてます。まあ、ほぼその時の気分によりますが…
しかし、何を書きたいのか、何をその場面で伝えたいのかは決まっているだろうと思います。私は、「人外を描きたい!」これにつきるので人外部分を組み込めばいいわけであります。
さて、あなたは?
肉付けの仕方として、5W……なんちゃらかんちゃらありましたよね? 確か。誰がどこで何を――そんな感じの奴です。基本はそれとして、自分が絵を描くときはどうだろうかと考えると、よくわかりません。背景から描くときもあれば、人物から描くときもあるし、たいてい「誰がどこで何を」の部分が行き当たりばったりなので設定は絵と同時進行であります。でも、言葉はそういうわけにはいかない。続きがありますからね。
絵は、一つのセリフを言っているところに周りがどうか――て感じだと思いますが、文章だとそれだけじゃあ終わらない。心情、表情、仕草、周囲の様子、を組み込まなければ……と考えたところで絵も変わらないなと気付く。
……、…うんどうしよう。ここまで真面目に書いてきたし、勿体無いので続けますが、何を伝えたいかを中心にまずは大きく書きましてその周辺に繋りを足していく。骨という登場人物その場面での主人公がいて、その周りに誰がいて、どういう会話をするか吹き出しでもつけて喋らせ番号をふっておくとか?
そして、その吹き出しの下に仕草・動作・表情・心情とか箇条書きして、繋げて繋げて、登場人物しか立っていなかった場所を賑やかにする――そうやって文章を書いていれば良かったなと今更思うのでありますが、絵はもっと細かい繋りなのかもしれません。ここに書きながら考えるのでコロコロ変わって矛盾を生み出していますが、その人物を描くには何を描けばいいのか。理想とする肌の色は何色と何色を組み合わせればいいのか、鼻の作り、目の形、唇の厚さ、睫毛、眉毛、耳、顎の形、髪の毛――…
人外として。
描いた絵を文章の挿絵にするでもなく、ただ描いては満足して時間が経っては落ち込んでを繰り返しているだけですが、物語って物語でしょうと思うのです。何が言いたいのかと今一度考え直すと、偶然読んだ作品がほぼセリフしかなかったということがすごく引っ掛かっていたのだと。申し訳程度の箇条書きの仕草・動作が書かれてあって、9割会話でブラバしたのがちょっと残っていたということに気付いたのであります。
小説というものとラノベという物の違いかな〜とも思うんですが、ほぼほぼ会話しかないものは読み物というより台本でしかないのでは?
読み物、物語って何だろう……物語であるためにということは小説もラノベも変わらないと思うのであります。「お前誰?」状態はほんとに辛い。失礼だが、喋り過ぎてて煩いしか感想が出てこない。さらには、いちいち入れられるその空行で読み辛い……自分の好みによるものかもしれませんが。
以上です。




