〔48〕練習の応用 ✪
ちわ。お久しぶりです、こちらは。
みなさんは「練習する」というとどうしておりますか? 練習って何――て人もいるでしょうが、書く練習・描く練習は何を以って練習としているでしょうか……というお話です。
模写かな?
わたくしは半分賛成、半分反対であります。模写は大して練習にならんと思っているのでありますが、模写するのは全体でなくて部分だけ良いのでは、と。
その文章、その絵そのものが描きたいわけではありません。模写するなら「羨ましい」「憧れる!」な部分の技を盗むつもりでやるのであります。……盗むって言葉はあまり良い印象ではありませんが、上達するって自分のものにするってことじゃーないんだろうかと思うのであります。ここまで読まれて「コピペ? トレース? 盗作かっ⁉」しか出てこない方は、たぶんわかり合う…たとえわかり合えなくても考えようとかそういう感じではないと思うので、ここらでおさらばです。お疲れ様でした。
で、技を盗むってどういうことか、もしくは観察するというのはどういうことだろうか。
誰しもあーなりたいこーなりたいと目標はあると思います。私も「爪先をリアルに突っ込みつつイラストだからな絵を描きたい!」という思いがあります。外はリアルで、中はリアリティで、精神は自由――何だか意味不明な感じですけどこんな感じのことを考えながら描いております。
だから、現実にあるものがどうなっているのか観察して、その一部分を切り取ってある写真を眺めてどうしたらそういう仕組みになっているのか、気になるところを一度模写した後に自分の脳内にあります理想を求めるのであります。
が、なかなかに難しいですよねー…
そして、文章の練習ってどうするんでしょう? 模写して得るものは何でしょうか?
絵の構図みたいなもんなのでしょうか、どういう風に見せられるかとか…語彙力を上げるために「ハッ!」とした言葉を組み込んでみるとか……憧れる文章とは、書き方それ自体なのか書き方から醸し出された雰囲気なのか。
これを言ってはダメかもしれませんが、小説を読んだ後ラノベに分類されるものを読むと「ラノベは漫画だな」と思う。ラノベを読んだ後に小説と分類されるものを読むと「小説は小説なんだな」と思うのであります。同じような異世界へ行くストーリーであっても、ラノベの書き方と小説の書き方は違うもんであるなと感じます。どこが違うかは上手く説明出来ないんですけども……
何を目指すのか、どういう風に描きたいのか、自分は何がしたいのか、もし目標がすでに定まっているなら次に何をしたら良いのか――
上達する、成長するにはと考え出したときにいかに観察しまくったことを自分の作品に応用出来るか、身とすることが出来るのか、模写するだけでは自分の理想は描けない。
中身があるようでない、いや、ないようでやっぱりない話かもしれないですが、いつでも本番が出来るほど自分はそんなに成長していないんだなあと思った今日この頃であります。




