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アバロンシェル碑の行方  作者: こさじ
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〔1〕流行り廃りマイペース


 ちわ。

 絵を描いていると自分の描き方、塗り方って何ていうものなんだろうか――と疑問を持つ。とはいえ、ほとんどの絵描きさんは「アニメ塗りでやろう」「厚塗りでやろう」とか、分けてやっているように見える。

 私の場合は、線画を描くことが苦手で、線を描くのは塗ってから……「これは何ていう描き方なんだ?」と疑問に思っていたのですが、厚塗りであることを教えて下さった方と、また絵描きさんのブログを眺めていて「厚塗りでも色んなものがある」ということを知り、ちょっと安心したんですよね。


 「もれなく私も仕分けられたわ」


 なんて思ったんです。


 ……何の話かというと、そこに加えて「最近の流行りな塗り方とかもあるんだろうか?」と思い、漁ってみたんです。勿論、ありましたが難しくてわかんなかった…


 みんな同じに見えた――みんな可愛い女の子だった。


 喧嘩売っているわけでも、馬鹿にしているわけでもないです。萌え絵だって口の描き方、目の描き方一つ、進化して新しい描き方になって行っていることを前に知りまして、同じものはないんですよね。二次創作は別ですけども。

 そして、新しい描き方、または前にあった塗り方が注目され進化して今の時代を駆け抜けていると思うと、創作する者に必要なことは「敏感である」ってことなんでしょう。


 そんなボケっとしてたら取り残されてしまう中、では自分はどういうことをしたいのかと考えると、切り替えることが苦手な頭のかたい人間――私は、自分なりの拘りを確立させるしかない。

 

 まあ、ご存知?の通り、書籍化作家でもプロのイラストレーターでもないただのユーザでありますが、考えること、悩むことはあまり変わらないんじゃないかと思うんです。


 ああ描きたい、描けない……


 極端な話しですがそれだけではないのでしょうか。その悩んでからの閃きが柔軟かどうかである――そんなことを語っているものも見かけたんですが、それよりもこの…自分の拘りは持っていていいのかが知りたくなるときがあります。意固地になって成長することを放棄しているんじゃないのかと怖くなるのです。


 「敏感である」ということは、一体どういうことなんだろう?


 なろうで書くなら、なろうテンプレか否か……よりもっと奥深くでしょうか。テンプレの中身も、厚塗りの中身のように何通りかにわかれている、勿論、その多くを兼ね備えたものの方が大量にあると思います。ハーレム、チート、転生転移、悪役、婚約破棄、ゲーム世界などなど、もう充分擦って擦って薄れてんじゃねーのと思うくらいに見かけますが、今だ現役である。


 でも、それって現役といえるのか、ただただ新しいものが出て来ないだけなのか。


 薄くなってしまった背景に、手を変え品を変え、人を変え獣を変えて遣り繰りしている。しかし遣り繰りして何とか書き上げた人物らもすでに色が薄い……考えてつけた名前さえ頑張り過ぎて目を凝らしてもよく見えない。

 楽しく最後まで読んでも、次の作品を読んでしまうとさっきまで楽しんでいた作品がぼやけてしまう……それは私だけかもしれませんが、また読みに来ようと思う中毒性が楽しかった思い出に注入されていず――いやさっぱりなくて読んだことすら忘れてしまうのであります。

 ときに、「あれ、コレ前にも読んだことあったヤツだったわ」と思う作品があります。すっかり忘れてんですよね、つい最近読んだものですけど覚えちゃいない。覚えられない、毒がない。


 今流行っているものだから取り入れて書いたはずが、何も残ってくれない。見事にさらっとしたもんですが、果たしてその作品もしくは作者の別の作品を読もうと思ってもらえるのか。

 私は、たとえ一作品嵌まるものであっても、それを書いた作者の全作品が面白いとは思いません。逆に、面白くなかったというレッテルを貼り付けておいて、数ヶ月後、数年後にその方の作品で面白いと思うものが出て来たりします。

 そのとき、何が以前と違うんだろうと考えると、変態度が上がっている――面白くなくなって来たと思うときは変態度が下がっているんですよね。


 変態度=味=毒、その作者でないと味わえない中毒性があるかどうか。


 個性とも言えるかもしれませんが、この頃、「個性って曖昧だわ」て思うようになって来たんですよ。個性ってその人まんまって感じじゃないですか?

 けども、毒って拘り抜いた、自身で悩みに悩んで試行錯誤した先のような気がするんです。誰かを非難したり、誹謗中傷したりする毒ではなくてですよ、ふとした瞬間に思い出してしまい気になったら見ずにはいられないものであります。


 私は、その毒を何から得られるだろうか――


 そして、アナタは何から得ようと藻掻いているだろうか。


 過ぎ去って置いていかれた中にあったかもしれない、最先端をいく次世代を担う誰かからヒントを貰うかもしれない、もしかしたら譲れない拘り抜いたコレ!という自分のものから見つけるかもしれない。

 そう思うと「敏感である」ということは創作し続けるためにどれだけ探し続けたか――悩んだときに閃きを得ることが出来る。


 頭を柔軟にでなく、行動を柔軟に。好奇心旺盛、これに尽きる。受け入れるだけでなく自ら取りに行く!


 以上です〜

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