〔11〕かきかたの自問自答 ✪
ちわ。
私には一体何が必要なんだろう――と悩んだことはありませんか? 表したいことを目の前に現すために、自分はどれだけのことを書くべきなのかと。
以前、書いた内容と被るかもしれないのですが、「描写」についてのことであります。「設定全部書いてみろ」なんて強気で言ってました。
でも、設定のことでなく今回は、設定したさらに細かい部分であります。かきかたです。
設定の場合、性別とか名前とか外見のこと、性格とか。かきかたは、その決めたことを何て言葉にして認めるか――自分の文章の方向性?ですかね。一人称か三人称か、台詞が多いのかとか、文章となるとどうも説明が出来んくなります…すみません。
絵でいいますと、自分が描きたいタッチのものを描くにはどこまで細かく描くか、デフォルメするかでしょうか。
私が描きたいものは、リアルではなくリアリティがあるものです。リアルだと写生、リアリティだと現実にあるものをややデフォルメ…っすかね。現実を現実として描くのではなく、あたかもそこには……そこにだけは存在しているように描くのであります。
現実に片足を突っ込みながら、残りは描いた現実に従うところと全くの非現実を満喫しているところの絵。
それが描きたいのでありますが、どんどん説明が意味不明になってますので簡単に言えば「鼻穴」、これがあるなし、「穴」か「くの字」かどちらを描くかで決まる。
鼻穴だけでなく、目を描くにしても漫画やアニメで見かける目か現実近い目を描くかで、鼻穴効果と一緒に自分の描かなければいけない描き方が見えて来るんだろうと思います。
一箇所だけが現実に近くてもバランスが悪い、でもリアルな絵を描きたいわけじゃないから、現実に近い箇所を絵全体に散りばめてあとは好き勝手に創る。
◎鼻穴を描けば小鼻と鼻の頭と鼻の下が必要だが、ハッキリと描き現す必要は特にない(と思う)。
◎目頭を描けば目の輪郭が必要だが、目の形は自由だ。しかし、目にリアリティを与えると睫毛や眉毛にも与えなければバランスがとれない。
◎また、鼻が鼻穴と鼻の下を持って存在していると口にも影響が出る。「口」だけではバランスがとれないので「唇」を描く。目がリアリティがあるなら上下でバランスをとるために唇もそうでないといけない。
◎唇が生まれたら今度は、もし開いたとしたらと考えると歯や舌も従い、さらに戻って唇のシワそして唇の膨らみも必要となる。
――とまあ、絵が完成するまで現実と非現実の合間を漂いながら描くのであります。
自分中心で世界がまわっている一人称ならその視点で、みんなが居て私も居る世界がまわっている三人称ならその視点で、描写が細かいならどこまでも……あっさりしているならどこまでも。
描きたいものを現すためには、必要なもの、必要なかきかたはどうすべきか自分の作品から自分で紐解いていくのであります。
以上です。




