〔10〕把握!
ちわ。
今年も終わりですね。早めに帰省したおかげか渋滞地獄に嵌まることなく、天気も悪い日でなかったので暢気にしてられましたが、高速を使って約5,6時間……今年最後の苦行でありました。
今は、ゴロゴロ。
さて、ときどき「描写をどれぐらい・どこまで書けばいいのか?」なんてことを言っているユーザさんを見かけますが――知らねーよって話であります。
その場面で何を表したいかなんて作者さんしか知らないことなので、「何を書きたいの?」としか言えんですよね。と私は思うのですが…
絵を描くことと文章を書くこと、表現しやすい、描写の説明しやすいのは絵なのでしょうね〜
けれども、絵だって人物像を描くときは『誰が』、その誰についてどんな容姿をしているか、服装とか描かねばなりません。次に『何をしているか』――これは構図でしょうか? もう『どこで』含めて絵の全体について考えないと……私自身の絵の描き方なので何とも言えない部分ではありますが(汗)
誰かが何かしている、それに伴って何かが起こっている、なんてことは作者のさじ加減なのでやっぱり人に尋ねたところでハッキリとした答えは得られないと思うのであります。
あなたは読者に何を読ませたいんだろう?
その場面はどんなお話なんだろう?
こだわりについて書いた回と似たようになってしまうかもしれませんが、吸血鬼を描くとして…まあまずは容姿を考えます。
○大人なのか子供なのか
○性別はあるのかないのか
○肌の色
○顔の形――体型
↳ 耳の作り、一重か二重か、眉の形、目の形、目の色、唇の形、まつげ・眉の毛の量
○髪
↳ 髪型、色、量……
牙に辿り着く前にただ頭部を描くだけでも細々あります。きっと作者さんもキャラクターについて細々とした設定を設けていると思いますが、描写ってこの細々と作った設定をいかに話の中に使うかではなのでしょうか。
風が吹いている場面ならキャラクターの髪を靡かせる。でも、靡かせるとしても日が出てればテカらせるなりなんり、夜に靡くなら月や街の光とかないと靡かせても見えませんから。
キャラクターがその場面でどういう状態になっているかを説明する、読者に想像させるには繋がりのある全てを作者が把握していないといけないと思います。
光を描いたら影を描く――でも描かないこともありますけれども、今この場面で何が重要かを表すためには目立たせるところと地味なところが出来上がる。
そして、そこには作者さんのどうしても伝えたいものがある。
描写に困ること、構図に悩むこと、何を描けばこの私の脳内を表現することが出来るのか、それに必要なものは何か……また「コレだよ!」と見た人に一番に伝えるタイトルは何だろうかと考えると、描写の何をどこまで書けばいいのか迷子になったときは目安としてサブタイトルに先に書いときゃいいと思うのであります。
一話一話の進行状況は作者さんそれぞれですが、その一話をまとめて一枚の絵にすると想像したとき、何が描いてあれば自身の伝えたいことが出来上がるでしょうか。
しかし、それでも読者は作者の思い通りに100%想像してくれるものではありませんから、『最低限何を伝えたいか』を考えて描写を綴るしかないのだろうと思います。
残りは、読者の理解力や想像力がいかに逞しか……逞しければ逞しいほど物語の一読者になってくれるのではないでしょうか。ま、好みもありますから絶対とは言い切れない。
あなたの物語で絵は描けますか?
来年もよろしくです〜m(_ _)m




