('A`;):ただ、バッテリーがね?結構ヤバイです……
背景
音のない白い世界という時期に、暖をとるためにつけた火の色が、目に映し出される時節、いかがお過ごしでしょうか。
タカシです。
バイオが崩壊する例の振り向き某シーンにならないよう、また、他の嫌な気配のある所を避けながら、結構迂回するかたちで病室に戻ってみると、そこには先客が一人おられました。
看護師姿で"ようやく戻ってきたか"と、呆れて此方を見てくる女性が……
……あ、これ、雰囲気から察するに、ハバリさんですよね?と思いながら見ていたら、"侶伴だというのに、気づくのが遅いぞ"と、さらに呆れた表情をされました。
そして"では、いくぞ"と、こちらの腕をつかんでは引きずられる様に、病室から引っ張り出されます。
え?一体どこに?と、問いただしてみるも、"異常な怪異によって、黄泉へと穢れ始めておる、早急に対応せねば、現世が不味い"と、ただ、これは《《人為的な何か》》があるとの事で、その原因?元凶?を糺すしに行くとか何とか。
そう言われてハバリさんはドアを開け放っては、どんどん先へと進んでいきます。
自分は、連れ出されるままに、引きずられる様な恰好で……
というか、自分で歩けますから、そろそろ腕を引っ張るのは、えっ?腕を組みたい?久しぶりの肉体だから?いや、その、まぁ、いいですけど、本人じゃないですが、いいのですかね?
道中、ハバリさんからさらに説明をうけると、《《人為的に》》"屍鬼"化された存在たちにより、黄泉へとたどり着けなかった魂の残滓が、さらに悪影響を及ぼしては集まりだしては、異形の形にへと変貌しはじめて、さらに厄介な事になりはじめているという。
そうして、這い出てくる不死者を、看護師姿のハバリさんが実態化した古代刀(?)でバッサリです。
次に出てくる、これまたバールの様な物を持った看護師の制服姿のヒトガタや、よくわからない血濡れの被り物をしているオッサンに、うごめく肉体や赤子の顔をした何か?、素早く動くクリーチャーみたいな何か、虫とナマモノを混ぜたようなクリーチャーだったり、血濡れのアトラクションの着ぐるみだったり、などをバッサバッサとさっくりと切り倒しては進むという恰好になっています。
そしてここにきて、ようやく気づきました。
あ、これ、細胞の方じゃなくて、静かなの方だわ……と。
ただ、そういう風に冷静に分析できはじめるぐらいには、業界の世界に長く浸る事で培った耐性、こういうスプラッタというか、怪異の異形にも驚かなくなっている自分を確認出来て、何というか……狂ってきてるんだなぁと、感じてしまいました。
というかハバリさん?その方の身体使ってますけど大丈夫なんですか?
えっ?一時的に依り代として借りてるに過ぎない?大丈夫なんですか?(後日の筋肉痛的な意味で)助ける事を前提に了承を得ているから大丈夫……と?
"今の貴様の身体を使えば、傷が癒えぬどころか、悪化するかもしれぬからな"
気遣ってくれているならば、いつも、あの身体を酷使されるのをやめていただきたいかなと思ったり思わなかったり……
それよりも、本当にそういう行為は良いんでしょうか……
"《《命は》》助けてやるんじゃからの、十分じゃろ"
あぁ、やっぱりあの憑依(?)をされた翌日の筋肉痛(筋を痛める事もある)を経験するのが確定ですか……カワイソウニ……
そうこうしながら、階段をつかっては地上に出ます。
ここも、不死者やら、悪霊?怨霊?クリーチャ?がたむろってましたが、これらもハバリさんがバッサリと切り捨てて道を作っては、別の別館の1階まで進んできました。
というか、何でこちらを襲ってくるのでしょうか?と尋ねると、"生者の魂に集まってるにすぎん。あとは無くならぬ餓えを凌ぐ為じゃな"と、いうなれば、自分が羽虫を呼び込む提灯みたいなもの?なんでしょうか……
そうですか、自分、そういう役割だったんですね……
そういえば、出てくる不死者の存在たちは、元は人なのでは?と思っていたのですが、
"巻き込まれて死して異形化してしまっておる。魂の方も穢れてしまっておるしの……。せめてワシが黄泉へと送る方が、輪廻の輪には乗りやすくなるじゃろ。ワシが出来る中での"最大の慈悲"という奴じゃ……"
との事だそうです。
ハバリさんも"人の業に振り回されおって……"と、悲しそうな表情をしていたので、それ以上は何も聞かずにすすみました。
そうして、"ついたぞ"と言われた先は、もう一つの別館となる、地下2階になるのでしょうか。
歩みが止まった先にはガラス部分で向こう側が見え、両扉で開く扉がある場所。
この扉はアレです。
ストレッチャーがそのまま走り入る構造になっている扉で、ストレッチャーが当たる所に金属補強がされている扉という奴。
"覚悟はできとるな?いくぞ"
と、こちらが肯定するまえに、ふたたび腕をひっつかまれては、こちらの心境や心構えの事はおかまいなく、その扉を開いて中につれ……?
ん?青い壁?天井?床?
なんとも言えない青い空間とでもいうのでしょうか……?
あの扉の扉部分から覗いていたのは、普通の病室の通路だったと思ったんですが、扉を開けた先は、まったく異なっている通路があらわていました。
そんな青だらけの通路?空間を、ハバリさんに腕を引っ張られながら歩き続けた先に、ポツンと白い何かが……いる?
"ようやく、面通しといったところかの?"
という事は、この状況の元凶という事でしょうか。
よく見てみると、ただ単に奥の壁を背に体育座りしている、病院服を着ているブロンド姿の子供の様な存在が、膝を抱えて座り込んでいるだけなんですが……
白い病院服を着てるから、入院患者だったのかな?とは思うんですけれど……
それよりも、その背後に強烈にヤバイ雰囲気を感じる存在がいます。
そもそも、何ですかね、でっかい上半身だけの人、しかも、目と口とかが縫い合わされている様にも見え、その存在が壁にさらに縫い付けられるように張り付いては存在しています。
"あの背後の奴が今回の元凶じゃな……手前のは、原因の一助といったところかの?さて、どうしたもんか……"
と、ただ、ハバリさんとしては、悩みどころといった表情をしていました。
たしかに、何かしらの嫌な感じと、そうでない感じが入り混じっているといったろこでしょうか。
まるで、蹲っている方の意思とは違うとでもいった感じを受け取ります。
いや、そもそもこれからどうすればよいのでしょうか。
見るからに傷もない腐ってない身体を見れば、相手は生身の人間。
つまりは生存者という点は理解できますし、助け出すべきではあると直観は伝えてきています。
ハバリさんも、距離を取っては"簡単に切って捨てるという訳にもいかんか……"と悩んでいます。
たしかに、その背後の存在が異様に、強烈に強すぎる気配がしますが……
それよりも、重大な事に気づきました。
ヤバイです。自分たちだけでは解決できそうにないかもしれません。
相手もこちらに気が付いたのか、顔を上げて何かを訴えようとして来ましたが、自分としては嫌な予感しかしません……
「Не приходи!」
やはり日本人ではありませんでした。
追伸
こんな時は落ち着きましょう。
通訳がいなくても何とかなります。
そう、この果物マークのスマートフォンならね。
最近の翻訳アプリはすごい代物になっております。
海外出張先の会話も音声翻訳もしてくれます。
これが文明の利器というもの、なんでしょうが……
('A`;):ただ、バッテリーがね?結構ヤバイです……




