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タカシ・ファンタジー  作者: zaq2
EP5:アヤカシふぁんたじぃ
24/34

('A`;):今度は、|和風《そっち》かぁ・・・

 前略



 タカシです。




 あれから、幾月が過ぎ去りました。



 自身の部屋に帰って来た当初は、夢か幻なのかと考えてはいましたが、握られていた薄紫色の透明な球体は実在した物であり、それを手にするたびに実際に起きた事なのだと実感させられました。



 なお、その薄紫の玉は、今では液晶テレビのテレビ台の隅に乗っかってるインテリアになっています。



 それでも、今までの事から少しの期待を込めて1DK賃貸部屋をくまなく探すも、二人が現れることもなく、それまでの一人暮らしが続く状況が続きました。



 ときおり、仕事から帰って玄関の扉を開けリビングに出た先には、テレビに見入っては一緒に体操している存在(テール)や、部屋の隅のテーブルにあるPCに、身体の一部を埋め込んでは何かしら呟いている存在(レイ)がいるのでは?と、思い出されます。



 不思議な体験をし始めた当初は、"なんで自分がああいう事に遭遇するのか……"と、愚痴っていましたが、何度も経験していくと"慣れ"もありましたが、同時に、今さらながらに、少し寂しさを感じてしまっていました。



 思い出されるのは、最後になったあの当時の旅路で、苦労しながらも何気に充実していた日々を過ごしている自分がいた事を思い出させては、"二人がいたからこそ、あれはあれで悪くはなかったな"と……



 ですが、あれ以降、そういった事が起きる事は一切無くなりました。





 そうそう、無くなったといえば、粉微塵にするチート能力ですが、どうやらこれも無くなった様です。


 部屋で見かける黒く素早く動く俗称名「油虫」を、フリーペーパーを丸めたもので叩き潰しても、煙が上がる事もなく、普通に叩き潰せた時には感動してしまいました。



 ただ、少なからず残念だなと思った事は否定しません。

 なにしろ、燃えるゴミが嵩張らなくする事ができましたので。


 なお、燃えないゴミは、姿恰好を残しておかなければならない事となっており、これは自治体のルールなので、どうしようもありませんでしたが……


 当時の旅路の時の汚れ物の処理に重宝し、生活の一部として有効活用できたのは、否めない事実でしたし。




 他には……



 あれから"嫌な予感"というのが、かなり的中する様になりました。


 前までも、何かしらそういう予感というのはありましたが、それが強くなっている印象です。


 つい最近でも、急いでいるあまりに点滅信号にもかかわらず、横断歩道を渡ろうと思った時、チリチリとくる強い"嫌な予感"を感じては、横断歩道を渡る事を止めた瞬間、ものすごい勢いで大型車が目の前を通過していったりしました。


 他にも、ふと嫌な感じがして立ち止まってしまった時は、目の前に落下してきたスマートフォンに当たりそうになったり、飲食店に入ろうと思った時、"嫌な予感"で辞めたと思えば、後日、食中毒事件が起きてたりと、いろいろと遭遇していました。



 せめて、良い予感というのを感じたいものですが、ここまで色々と体験すると、これも、厄病神に憑りつかれた影響なのか?と考えてしまいます。






 そろそろ、お盆休みに入ります。



 今までは、帰る余裕がなく帰郷していませんでしたが、ようやく落ち着いてきたので、久しぶりに実家に顔を出そうかと思います。





                                草々




追伸:

 久しぶりに実家へと帰る道中、寂れた神社が目につきました。

 子供の頃に、今では名前も忘れた子供と遊んでたのを思い出しては、

 懐かしくも感じながら、"神頼みと厄払いを祈願しておくか"と立ち寄り、

 賽銭を入れ、鈴を鳴らして願うのは、


 『厄払いと、あの二人が今、元気にしてますように・・・』と。


 そんな、お祈りを済ませ、来た道を戻ろうと振り返ると、

 何もなかったはずの参道に、何かが真ん中に陣取っているかのようにいます。

 それは人の様な・・・どこかで見たような・・・

 ふくらんだお腹、やせ細った手足…見るからに…餓鬼といったところで






 ('A`;):今度は、和風(そっち)かぁ・・・

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