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タカシ・ファンタジー  作者: zaq2
EP2:底版いせかいファンタジー
14/34

( A ):…             ウワァ・・・ナイワァ…

 新たな芽吹きから、スクスクと成長していく植物が、時節とともに変わりゆく中、いかがお過ごしでしょうか?




 タカシです。




 今代の勇者の代わりという懇願を何度も何度も頭の中に響かせてくるのにウンザリし、瞑想を加えてシャットアウトしようと思いましたが、やはりうまくいきません。



 しかも、現実逃避(ゆめのせかい)中も虫の羽音の様に懇願しつづけてくるという、異様にウザい嫌がらせを実行されてから、もうこの世界壊れてもいいよなぁと思ったりしました。




 急に手のひらをクルリと変えてくるのは如何なものかと思います。


 ただ、壊してしまうと元の世界どころか転移すらできなくなるという事も言われました。



 どうやら、この世界自体に転移に関する記述が埋め込まれているらしく、壊してしまうと転移関連が上手く働かなくなるという事らしいです。



 そうして、急に大人しくなったかと思えば、今度は力を授けますから願いします。本当にお願いします。と、涙ながらに訴えてきました。



 力、つまりチート・・・正直、ろくでもない物がすでに備わっているので、まったくもって不吉な予感しかしません。



 そういえば、こういう不吉な予感の的中率が格段に上がっているきがしないでもないです。

 これも、灰色の人が言っていた不思議な力の賜物なのでしょうか。




 不吉な予感が出てきたので、丁重にお断りをしていたのですが、こちらの言葉を無視するかの様に話してきたその力というのが、この世界には魔法があり、その魔法を特化させたものをと。






 正直な話、魔法という言葉に、とてもとても食指が動きました。





 やはり、こういう異世界物といえば魔法。この言葉は少年心を呼び覚ましてくれます。


 と、とりあえず、どういった魔法をと聞いてみたところ、神聖属性は勇者専用みたいな物ので無理だけれど、その神様がもつ属性の一つ、光の属性なら。という事でした。




 光・・・ですか。




 ほぅ・・・


 たしかに、ほかの作品ではレーザー的な物を飛ばしたりするものもあったと思います。

 そんな感じなのでしょうか。



 指先や手のひらから、ビーム的な何かが飛んでいったりと、まさに少年誌の格闘漫画にあった様な事が出来ると。



 少年時代、傘を逆手にもって振り回したり、突き刺す行動をしていた思い出と、少年心がクスグられては、魔法を撃ってみたいをいう衝動にワクテカがとまらなくなってきてしまい、了承してしまいました。



 この時、嫌な予感よりも好奇心が(まさ)った事が、「好奇心は猫を殺す」に繋がるとは思いもよらなかったと思います。




 そうして、ものは試しとして力を授かってみて、初めての魔法を撃ってみました。




 詠唱はとても恥ずかしく、黒歴史になりそうなので脳内で省略し、"レイ・アロー"という、これも中二病がごとくの言葉を発したら、ちゃんと構えた手から光線?の塊?みたいなので飛んでいきました。



 おおぉぉ!!と、口から言葉が漏れ出るぐらいに、感動ものでした。



 次に指先から、腕から、某光の国の巨人が光線をうつポーズからも、あと、どこぞのミュータントみたいに目からビーム的に出たのはお約束なのでしょうか。

 



 そして、"飛ばすだけ"なら、どうやら爆発四散しない様です。

 これ、かなり重要な発見だと思いました。




 まぁ、威力は最低限的なイメージでの実証実験でしたが、その後、この魔法に関する説明を聞いて、とても後悔しました。









 "貴方に授けたのは、光属性です。光に関する全てを操作できるようになっています。もう授けましたら、返品不可ですよ?なので、かならず勇者代行の使徒として頑張ってください"

 "それと、関係各所に神託として伝えてきます"








 と、その後、声が聞こえる事はなくなりました。






 エッ?・・・今何と?

 色々と、不穏すぎる言葉が聞こえては消えていきました。






 やはりこの女神様、どこかの水の女神のごとく"駄"がつく女神様と同じなんじゃないかと思いました。



 押付け的な事は、まずは置いておきますが、光というものは、たしか粒子でもあり波動でもあり、量子も電磁波もと、とにかく色々とあります。


 細分化していけば、それはもうたくさん色々の種類がありすぎますが、それらの中で今、一番ヤバイのが頭の中に思いうかんでいます。





 電子に陽子に









 中性子と・・・




 "この世界と自分の世界とは異なり、光に関する全てに含まれていない可能性もあるはず。結論を出すのはまだ早い。まだ、あわてるような時間(とき)ではない・・・"



 そう、予想が違う事を願いながら、恐る恐る雑草の一つに手のひらを近づけて"中性子(ニュートロン)ビーム"的な事をイメージしてみました。





 光が発生する事すらなく、ふれた部分が黒く焼けただれて朽ちていっては、小さくポフッという感じで粉となって消えていったのを、ただただ固まりながら見る事しかできませんでした。





                                   敬具





追伸

 ロマン的といえば、他にも色々の超能力的なものはあるとは思いますが、

 実際にそういったモノが生身の身体で行えるとわかると、

 ロマンだとかそういうのを一切合切すっ飛ばして、一切何も感じなくなる


 という事を記録しておきます。




( A ):…                      ウワァ・・・ナイワァ…



おまけ(女神さまの行動):

駄(?)女神様「信託の巫女よ・・・勇者の代わりとなる様、使いを一人送りました。ただし、機嫌を絶対に損なわせないでください。使いは、いともたやすく世界を崩壊させてしまうぐらいの力をもっています。どうか丁重にあつかう様、よろしくおねがいします」

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