あれから1週間たったけど
暇過ぎて書きました、こんなだったらなぁと妄想爆発で
「と、いう訳ですよ」
「?」
誰に話しかけてるのか分からない様子のカシオペア、外から帰ってきて早速僕の隣に座りぼーっとし始めた・・・座った?
「なんで隣なんすか」
「ふとこの席がいいと思ったからですけど?」
「あっそ」
隣に座られても何も出来ないんだけどなぁ、いやする必要ないけどさ、えぇと次に説明する事は・・・現在の状況か
あの日から1週間ほど経った、その間に何があったかまたしばらく回想に入る、その日の学校の時間は終わり帰る片付けをしようとしてた時だ
「敵意の視線がすごいので早く帰りましょう」
座りながら準備をしている僕に耳に囁くように話しかけるカシオペア、いやまぁ当然でしょ
チャイムなってしばらくして一緒に戻ってくればね、その後の休憩時間にカシオペア本人に僕と何をしていたのか聞きまくったクラスメイト達だがカシオペアは「仲良くしましょうねと言うお話ですよ」とニッコリしながら答えた
言い方も紛らわしくなんかこう・・・いやらしい事をする時に誘ってくる女の人みたいな感じがした、そういう事もあり下校時間まで敵意の視線の嵐に晒され続けた
その後は一緒に帰ったのだがその途中でカシオペアは話しかける
「実は私ね、泊まる家がないのよ、泊めて」
「テントならあるからそこら辺の公園で・・・」
「嫌なら嫌って言えよ!」
半泣きでそう言ってきた、嫌ではないんだよ、ないんだけどね、男女がひとつ屋根の下ってのが問題あるのよね
母さんに関しては生まれてからずっと一緒なのだから流石に慣れるし問題もないけどね、今日あったばかりでしかも転校してきたカシオペアを連れてきた!って親に言えるわけないんだ、家にいるか怪しいけど
「その・・・抵抗ないのか?男女でひとつ屋根の下ってのに」
「いや何も、ていうか守るんだから一緒にいないとダメじゃん、それとも何?いやらしい事考えてた?変態が」
「泊まることに関して聞いただけなのに暴言吐くとはいい度胸だ、テントとある程度の食料を支給してやるから公園で過ごせ」
「この私に大して何たる扱いかしら!」
周りから見れば明らかに喧嘩であろう会話をしていた、しかし守るんだから一緒にいないとか、本当に我慢しなくていいんだよな・・・
殴られ蹴られ暴言の嵐を食らいボロボロのこの体、そのうち死にそうだしどうせ死ぬなら好きにやろうと口調も性格も変えてみたがこんなところで役に立つとはな・・・、そこからしばらく歩き家の前につく
二階建ての家、ボール遊びくらいは出来るであろう広さの庭、ガレージは空いている、車が止まってないって事は帰ってきてないなあの二人
「ここがあなたの家?」
「不満か」
「汚いけど我慢するしかないか」
こいつマジでいっぺんリンチしてやろうか、内心そう思いつつ家の中へ案内する
「普通ね」
「何が」
「あなたに会う前に少し人間の事を予習したのよ、どんな家に住んでるのかとかね、見たまんまの構造で面白くない」
入っても文句かよ、庭の倉庫からテント出しとくか
靴を脱ぎ家に入る、同じようにしてカシオペアも入るとりあえず着替えたいので2階にある僕の部屋に行くため階段を上がり扉を開け早に入る
入って左手斜め上にあるベットにカバンを投げつけて歩きながら制服を脱ぎ始めようとした時後から声がした
「ここがあなたの部屋か、何もないのね」
「うおっ、いたのか」
「悪い?」
「庭にある倉庫からテント出して庭で寝泊まりしてもらおうと思ってたから」
「さっきよりマシ!?」
いやぁ割とマジですよ、頼んできたから大丈夫なの?と聞いたのに変態って言われるからね
そこに座っとけとベットに指を指してカシオペアを誘導した、こちらを睨んでいる様子が見えるが気のせいだろう
僕が着替える様子をじーっと見つめながら座っている、見んなよ・・・
普段着の黒いTシャツを着て机の椅子に座り半回転してカシオペアの方向を向いた、話をするためだ
「とりあえずだ、泊めるにしても母さんと父さん、あと姉さんに許可を貰わないと」
「そんなの早く貰ってきなさいよ、暇だわ」
大の字に僕のベットに寝るのやめてくれませんかね
今言った通り僕は母さんと父さん、仕事でたまにしか帰ってない姉さんの四人家族である、すぐに返信が来てほしいと願いながらメールを送った、身寄りのない女性を拾ったからしばらく泊めていいかなっと・・・、5分後返信が来た
母さんは「貴方もそんな事するように・・・」
父さんは「ほどほどにな」
姉さんは「( ˆωˆ )」
僕は3人の返信を見て悟った、そして叫ばずにはいられないので叫ばせてもらった
「そういうのじゃねぇから!!!」
いきなり叫んだからカシオペアは大の字から猫のように飛び上がり正座した、すまんという意思表示として軽く頭を下げる、こいつらマジで・・・
「どうしたの?」
「お前を泊めていいかなって聞いたのにほどほどになとか来たんだよ」
「うわぁ・・・」
引いた声が聞こえた、仕方ない、これは母さん達が悪い、僕はもう一度許可を貰うため泊めていいか聞いた
すぐに返信は来た、3人ともOKと送ってきた、最初からそう言ってよと思いつつ机に携帯を置きカシオペアを見る
「いいってさ」
「許可を貰ったばかりで悪いけど庭で寝泊まりした方が良さそうな気がしたんだけど」
苦笑いするしかなかった、本当にあの3人の頭の中はお花畑だと時々思うよ、こっちは真面目に聞いてるのにね
それから三日後に3人とも帰ってきたのでカシオペアを紹介した、アメリカ人で日本の学校に転校してきたけど家がないので話しかけやすかった僕に家に泊めてもらうようにお願いしてきたと
僕の性格から考えればバレバレの嘘だがこう言わないと面倒になるため言わせてもらった
それからは学校に通い、現在休みの日である今日・・・日曜日、現在である
「そう言えば外で何してきた」
よくよく考えたらこいつ汗かいてるしな、外暑いのかね
「公園、遊んできたの」
「興味無いと思ってたがな」
「そりゃあ最初はね、けど学校から帰ってくる時に必ずいる子供達が遊んでいるところを見るとね、遊びたくなるものなのよ」
気持ちはわかる、誰かが遊んでたら混ざりたいみたいな感覚あるよな、学校から帰ってくる時に聞こえてくる子供の声楽しそうだったしな、分かるよ
カシオペアにも人間の心あったんだな、そう自分で勝手に感動した
学校用のジャージで遊んでたこいつに
「子供もいたから一緒に遊んだけど予想以上に激しかったわ・・・」
あぁ、それで汗かいてるのな、納得
「あっ、じゃあ今度俺と」
「やだ」
「・・・・・・左様ですか」
まだ何も言ってないと言おうとしたけど空気は読めるからな、うん、言わぬが花だきっと
今度俺と遊ぼうなんて言おうとしてないから大丈夫だ
「護衛って言ってもまだ1週間しか経ってないじゃない、そんなんで貴方が信頼に足る人間かなんて判断しませんからね、私」
何も反論出来ない、初めて会った人間をどれだけの時間をかけて信用するかなんて人それぞれとしか言えないからな
ましてや何を信じるなんてそれこそ人それぞれだ、悪い事でも良い事でもな、こいつの場合警戒心が強いせいか1週間経ってもこれだ、まぁ近所の子供と遊んだ事を話してくれるようになったってだけでも一歩前進なのかね
誰かと1対1で話した事なんて指で数えられる程度の人数だから確証がないから、誰かって?、秘密だよ
「別に無理に護衛しなくてもなぁ・・・確か死ぬまでだろ?」
「えぇ」
この1週間一緒に暮らし行動してた訳ではない、きちんと説明を受けている
まずカシオペアと同じように護衛している神様は他にもいる、日本にも外国にもいる、なぜ護衛なのか、カシオペアによると
「私達神々は人間を見てきました、当然貴方のような人間が星の数ほどいると分かっていました、だからと言って助けはしません、しかし自殺していく者達は増えていました、これ以上は見過ごせないと我らが最高神のゼウス様は似た状況下に置かれている人間達を護衛するよう他の神様達にも伝えました、護衛の優先度が最も高い人間達にはオリュンポス十二神が護衛しています」
優先度が高い人・・・要は自殺寸前まで追い込まれている人達の事を指す、これを聞いた時は鼻で笑った
自分達で星の数ほどいるって言っておきながら確実に救えるのは12人までだろと、オリュンポス十二神が何かのミスをするとは思えないし神同士の喧嘩になっても負けるとも思えないし
八つ当たりだと理解していてもイライラは貯まる、そう思うと机の上で強く握り拳を作ってしまう
「どうしたの?」
「いや、なんでもない、八つ当たりしてただけだ」
一応心配してきたカシオペアに俺は苦笑いで返した、しかし目の前に本当の神様がいるというのは違和感がある
なんかこう・・・監視されてる気がして緊張する、そう思った時隣から汗臭い匂いを吸った
「くっさ」
「汗かいてますからね(怒)」
「風呂入るか着替えてくれば?」
そう言ったら無言で立ち上がり2階に続く階段へと歩いていった、ふむ、1人になった、独り言をしようにもネタがない、どうしたものかと頭を悩ませる
悩みに悩み答えを出したと言わんばかりに立ち上がりぼそっと一言
「喉乾いた」
────────────
聞こえていますか、この祈りの声を聞いているどこかの人、私は今信じられない方と一緒にいます、いえ・・・人呼ばわりする事が恐ろしい、そんな存在が今・・・
隣でいびきしながら寝てます
「ぐがぁ〜、ぐがぁ〜」
「もう、はしたないですよ」
「ん?朝か」
「お昼です」
ものすごい声のいびきをしながら起きたこの御身こそシスターである私が死ぬまで崇める存在
髪の色は深い海の色をしている青、砂浜のような白い肌、30歳後半に聞こえる声、白いTシャツに薄い灰色の長ズボンを着ながら寝ていたこの御身こそ
オリュンポス十二神である神、ポセイドン様です
「昼か、暖かいわけだ」
「ポセイドン様、1つお聞きしたい事があります」
「ん?いいぞ、言ってみろ」
「なにゆえ私の元に降臨なさったのですか?」
私は不思議でなりません、説明は受けました、優先度が高い人順にオリュンポス十二神は割り振られると
しかしなぜシスターである私の元に現れたのか、不思議でなりません、しばらく一緒に過ごしましたがどうしても気になります
「それは簡単だ、お前が危険だから」
「私はそれほど追い詰めてなどは────」
「それ以上先を言ったら許さんぞ」
いないですよ、そう言いかけた時ポセイドン様は私に神と呼ばれるに相応しい圧力を私に向けて睨みつけてきました
これが海と地震を司る神のお力・・・と感動したいですが私に向けられたのは単なる圧力ではありません、そこには確実に怒りが混ざっています、神を怒らせたらどうなるか・・・
私は即座に土下座をして謝罪します
「申し訳ございません、失言をお許しください」
「それより先は私の前では二度と言うな」
「はい、以後気をつけます」
目の前にいる御身を、神を怒らせてはなりません、簡単に津波を起こし地震によってあらゆる建物は崩れていく
そのような力をお持ちなのです、ポセイドン様は
「全く、無自覚ほど怖いものはないな」
無自覚・・・ですか、ここしばらくはずっとポセイドン様に言われ続けてる言葉ですね、私にはあれ以上先の言葉の何がいけないのかが分かりません、なぜでしょう?
「ポセイドン様、なぜ私は無自覚と言われるのでしょう?」
「それはお前が着ている服に似合わない目と髪の毛をしているからだ」
私の服に似合わない目と髪の毛・・・ですか、私は今黒い修道服を着ています、頭巾は頭を隠し布は干されている布団のように髪の毛に合わせて垂れています、トゥニカはワンピースのように首元から足首まで隠している物を着用しています、そして十字架のネックレスを首に下げています
髪の毛は真っ白です、染めているわけではありません、これは全て白髪ですから
目に関しては何も言うことはないと思うのですが・・・目の中心が黒くその周りも茶色気味に黒くそれ以外の部分は全て真っ白、普通の目の色です、何がダメなんでしょうか?
「普通・・・では?」
「普通だからダメなんだよ・・・」
呆れた顔と声で言われました、普通がダメなんて事があるんですね・・・、っといけません、庭を掃除しなくては
私はそう思い正座していた体を立ち上がらせ大きな扉をゆっくり開けて入口の隣に置いてあるほうきを持ち庭を見渡しました
「こんなに砂が・・・あちらには木の枝が、これは早くしないとですね」
軽めのガッツポーズのような動作を両手でして私はほうきを持ち走り出しました、そしてコケました
このように私、天海凌は教会での生活を10歳から6年ずっと1人で頑張りそれを手伝うかのようにポセイドン様は来てくださりました、私は神がいた事を嬉しく思います
神様っていると思いますか?って聞かれて大体の人っていないって答えると思うんですね、でも自分はいると思ってます、頼った事なんて1度もありませんけど
ついでに一言
早くゴッドイーター3発売しろ(威圧)