プロローグ
初投稿です。のんびりやって行こうと思いますよろしくお願いします。
2210年、人類は大きな問題を抱えていた。
高性能のAIプログラムを搭載した機械の量産化により生産から運搬、飲食サービス、建設や事務作業までもが機械が処理する全自動化が主流になりつつある。人々はより快適な生活を送っているように見えた。
しかし、機械技術の飛躍が注目される裏側では資源の枯渇が問題視されていた。森を伐採し、鉱石を求め山を削り、ガスやレアメタルを求めては海底を掘り起こしていた。
予想していたよりも早く地球の資源は尽きかけようとしている。資源が減れば減るほど人々は少なくなった資源を独占しようと動き出しさらなる悪循環を引き起こした。
そんな中、一人の救世主が現れた。彼の名前は神崎 司 科学者だ。
彼はとある研究をしていた。それは空気中に漂う粒子に特殊な電波をあてることで、その性質を自在に操る事が出来るかどうかの実験だった。度重なる失敗を繰り返し、それでも諦めず努力した成果が表れた。
二酸化炭素の中の粒子が電波に反応を見せた。彼はこの粒子を万能粒子と名付けさらなる研究を進めた。
その結果 空気中の万能粒子に特殊な電波を当てる事で、食べ物や鉱石などの物質を自在に作り出す機械の生産に成功した。何も無い空間から物を作るその光景を見た世界中の人々は彼を無の奇術師と絶賛した。
こうして彼が作った機械は世界中に広まり資源枯渇の危機は回避出来た。人々はさらなる技術開発に没頭する。
神崎 司の本当の目的も知らずに…