読者の皆さんへと前書き
ー読者の皆さんに
作者武上渓は個人的事情により携帯端末で、Eメール機能を使って執筆投稿を行っています。前2作のアクセスの6割がパソコンからと言う事で、ご迷惑をおかけしています。誠に勝手では御座いますが、今後も携帯のEメール機能での執筆投稿を変える事はできません。
パソコンユーザーの方には申し訳ありませんが、ご容赦下さい。
今後とも、武上渓を応援していただけますよう、よろしくお願いします。
ー献辞
管理者のウメさんに
PANZER FRONTのメインプログラマーさんに
(クライムズは当初タンクフォーミュラーワンと言う戦車レースゲームでした)
本作を書く原動力となったダウンヒルズ タイフーンアイにアクセスして下さった皆さんに
能登島の服装の参考にさせてもらった
CGアーティストと言いながら 動かなくなったパソコンの復旧や バグ退治 納期のなくなった仕事の帳尻合わせに明け暮れる スーパーマンのような 兄に
敬意を込めて
ガンで直腸と尿道を失いながらも
軟式テニスの指導者としてラケットを握っている
ほぼ サイボーグのような父に
それを支える 母に
小説を遥かに超える驚きを持って
本作品を捧げる
クライムズ クライシス
ー前書き
クライムズとは、主人公が作った登山シミュレーションゲームの名前です。クライムズは登はん。クライシスは危機。日本語にすると登はん危機となりますが、登はんと言う言葉が馴染みのない言葉なのでクライムズ クライシスとさせて頂きました。
今作3作目と言う事で、前2作が女性を主人公としているので、今作は男性の主人公にしようと考えました。また、前作のタイフーンアイから3人の登場人物をゲスト出演させています。ストーリー展開にはほとんど関係させないような役割を持たせました。
また、タイフーンアイで書き忘れていた情報も少し盛り込みましたので、タイフーンアイを読んだ方には楽しんで貰えると思います。読まれていない方でも違和感のないように配慮したつもりです。
本作は、公正フェアを主題としています。フェアと言うのはルールを守ってプレイすると言う意味が一般的ですが、もっと拡げて正々堂々と戦うと言う意味でも使われます。
しかしながら、アマチュアのスポーツ競技や家庭で行われるTVゲームなどのように、誰が勝っても問題が起こらないと言う場合にはフェアは機能するように思います。しかし、プロのスポーツやオリンピックのような企業が絡むもの、選挙のようなものになってくると、フェアは限界を見せてしまうように思います。戦争も国家間の競技と捉えるなら、フェアと言う概念が入り込む余地はありません。
本作は、ある人物が勝つと致命的な結果が生じる場合、アンフェアで有っても、その人物に勝つのは正当であると考える立場のアメリカ大統領と、たとえそうであってもフェアでなければならないとするテッド マクシミリアンの立場を軸としました。
その争いに巻き込まれるのが能登島です。そして、そうしたイデオロギーを権力と財力で振りかざし、関係のない一般市民を争いの渦の中に巻き込んでゆくエゴに対して、怒りをぶつけながら挑んでゆくのが西堀栄一と椎名美花、大友康洋です。そして、客観的な視点を山際厚を通じて描きました。
主題に対する作者の想いは後書きで紹介するつもりです。
もっとも、こういった事を抜きにして楽しんで貰っても問題ありません。
是非ともクライムズにエントリーを。
ゲームを楽しんで下さい。
主題歌として、YUIのRollingstarを聞いてみてください。盛り上がれると思います。
2007年9月
武上渓