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室内プリン盗難事件。  作者: 嵐山満
4/8

手がかり。

 プリン伯爵、その正体についての手がかりは無い。

 子供達、つまり俺達にはおそらくアリバイがある。だから信用することができる。

 その信じる力で犯人を、プリン伯爵を見つけることはできるだろうか。

 できるだろうかじゃない、見つけるんだ。

 それが俺達、プリン好きの使命だ。


「鏡さんは大丈夫ザマスかねえ……」

「それはわからん。じゃが、このままおとなしくしとればわしらも皆ああなってしまうんじゃ。その前に早くプリン伯爵を見つけんとな」

「そうですねえ。小田島、なにか手がかりは見つかった?」

「まだでございます。お嬢様」

 小田島さんは昔、天星さんの家の執事だったらしい。

 そのときの名残でまだ天星さんを慕っている。らしい。

「僕たちは離れちゃいけないよ。犯人もバラバラになったときに襲うだろうからね」

「そうだね。僕もそう思うよ」

 そう、それがいい。それが今出せる一番の答えだ。

 でも事態はうまくいくわけが無い。

「ちょっと、あんたたち! あんたたちの中に犯人がいるかもしれないんザマスよ! そんな人たちといっしょにいられないザマスよ! 私は部屋にもどらせてもらうザマス!」

 ……死亡フラグキタ──

「だめだ! それは死亡フラグだ!」

「何をいってるんザマスか? 意味がわからないザマス」

「そりゃそうだけど」

「つまり、一人になったときこそ狙われやすいってことですよねえ?」

「そ、そういうことです」

「なんであんたにそんなことわかるんザマスか!」

「そうじゃ! おまえが怪しい!」

 そうなことはない。

 俺は犯人じゃないんだ! なのに、誰も信じてはくれない。

 こんなことで、俺が犯人扱いか、コレは、皆がもうだれも信じていないという、ことだろうか。




~短いけど 第4話 完~


短いです。

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