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室内プリン盗難事件。  作者: 嵐山満
1/8

始まり。

 プリンが盗まれた。

 それ以外に言いようが無い。

 今日、この屋敷に集まったのは皆プリン好きなものたちだった。

 そして食後に皆でプリンを食べようと言う話になっていたのだが……

「プリンが、プリンがないぞ!!」

「なんですって!? あのプリンは本場から取り寄せた高級なプリンですのに、まさか食べられないわけないザマスよね?」

 プリンがないのを最初に発見した使用人、小田島が横に首を振る。

「そんな! あのプリンのためだけに俺達はココまで来たんだぞ!」

 ココというのはいまいる屋敷。

 この屋敷にはプリン好きな者達が集まるようになっている。

 いまこの屋敷には男5人女3人の計8人、そのなかには使用人2人も含まれている。

「安心してください。この屋敷にはまだ100個以上のプリンがあるはずです」

「そうか、ならまだ、いいか」

「いいわけないザマス! 高級プリンが食べれないんザマスよ! あなたはそれでいいんザマスか!」

「そ、そうか。高級プリンを忘れていた…… そうだな、使用人さん、その100個以上のプリンの中にその高級プリンはあるかい?」

「そうですね。おそらくあると思います」

「ではそれを人数分持ってきてもらおう」

 それでその場は丸く収まる。

 だがまだ事件は始まったばかりだったのだ。


「なあ、座升ざます

「なんでザマスか? 音理おとりさん」

「他の人たちにはなんと話そうか」

「なんでザマスか? 数はありますし同じものがあるんザマスよ? なにを言うと言うのですか」

「いや、その話じゃない。この中にプリンを盗んだ犯人がいるかもしれないという話だ」

「……そうザマスね。全員に問いただして犯人を見つけるザマスよ」

「そう、か……」

 音理は少しガッカリしたように、肩を下げている。

 座升はその音理の背中を見つめ、すぐに目をそらし自室へともどっていった。


 そのころリビングではプリンを待つ子供達がいた。

 その子供達は大体16~18歳くらいの男女だ。

 そのうちの一人、津出漣つでれんがこの物語の主人公、探偵役である。

 彼らはプリンが来るのを楽しみにしていた。

「高級なプリンってどんなんだろうな」

 漣が言う。するとその言葉に返答するように漣の兄、進が言った。

「昔一回食べたことがあるけどね、本当においしかったよ。そこらへんのプリンとはぜんぜん違う…… とはいってもよくは覚えてないんだけどね」

「だよなぁ、俺もまったく覚えてねえ」

「そうよね。小さい頃の事なんか忘れちゃうわよねえ」

 いまの女性が天星茜てんせいあかねさん。

 すこしだけ電波懸かってる人だ。彼女が言うには転生することができるらしい。

「そうだよ、僕はそんなプリン食べたこと無いけど…… きっとおいしいよ」

 この人が嵐座双葉あらしざふたばさん。女性。

 そして場面は切り替わる。


「音理様。大変です。プリン庫のプリンも一つもありませんでした」

「どういうことだ! 小田島! もっとよく探せ!」

「わかりました」

 プリン騒動はもうスグ始まろうとしている。

 プリン盗難事件の犯人はダレなのか、それはまだ、ダレにもわからない。


~次回予告~

 子供達の耳にもプリンが盗難されたと言う話が入ってきた。

 大人たちがお互いを疑い会う中、子供達はひそかに固まり、犯人を捜すことにした。


「父さんがなんと言おうと、俺はプリンを見つけ出す!」

「お前には、無理だ。私たちにも見つけられなかった」

「音理様、プリン庫にてこのような置手紙のようなものが発見されました。




~第一話 終わり~

どうも、こんばんは。

オリジナル、そしてファンタジーではない、これこそが私の美学。

これからもよろしくおねがいします。

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