強くなりたかった
人の痛みや苦しみ
分かろうとしなくなったり
鈍くなってしまうくらいなら
強くなんてならなくたっていい
人によったら
強くなれない弱虫の
言い訳に聞こえるかもしれないけど
そう思ったりするんだ
優しい人は
たくさんいる
でも
道の途中
塞ぎ込んだ先
倒れ込んだ先
その優しい人に
一人も巡り会えないときもある
どうにか自分の力で
立ち上がらないと
そんなときがある
いつまでも弱いままではいられない
ただそれでも
もう強くなんて
ならなくてもいいって
変に腹を括り始めている自分もいる
ちゃんと傷付いて
いちいち背負って
面倒くさいけれど
そこで得られた言葉を持っていたいと
願う僕がいる
自分の力で立ち上がり
自分の力で歩き出さないと
それすら
本当は
僕だけの強さではないのだけれど
その強さを身に付けられれば
誰かの痛みや苦しみに
鈍くなってしまうくらいなら
僕は弱いままでも
道を見つけて行きたいんだ