表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

第9話 ワイバーン殲滅

オレは素朴な疑問をオリヴァーに投げかけた


「森が焼き払われた件で国を出たみたいだが、どうしてこんな洞窟にいるんだ?」

「この洞窟の最奥に生えている植物を採取しようと思いまして。」

「その植物は今は採れないらしいぞ。」

「えっ!?」

「今、この洞窟の最奥にワイバーンの群れが住み着いているらしく、そのワイバーンたちがその植物を食い荒らしているらしい。ちなみに、オレたちはそのワイバーンたちを討伐するところなんだよ。」

「そうなんですか…。」


オリヴァーは分かりやすく落胆する。


最下層に到着すると、ワイバーンが数えきれないほどいた。

ざっと見ただけだが、100体はいるだろう。


「たくさんいますね~。全部で220体もいます。」


リエルが正確な数を教えてくれる。

予想の倍以上いて少し驚くが、100体でも200体でも何体いても変わらない。

やることは変わらないのだから。


オレは『犠牲サクリファイス』のスキルを使うことにした。

左脳に少しの損傷を与えることによって、新たな神器を作り出した。

作り出したのは、『フラガラッハ・レプリカ』。

その剣は、つばつかは紫色をしていて、刀身は黒く輝き、太さは均一で細長い。

『フラガラッハ・レプリカ』の持つスキルは『絶対貫通ペネトレーション』と『不能治癒アンヒール

絶対貫通ペネトレーション』は『フラガラッハ・レプリカ』による斬撃はどんなに硬い装甲や防御魔術でも必ず敵本体に傷をつけることができるというスキル。

不能治癒アンヒール』は『フラガラッハ・レプリカ』によってつけた傷は如何なる方法でも治癒することができないというスキル。


自動回復オートヒール』のスキルを持ち、硬い鱗を持つワイバーンには、天敵とも言える武器だ。


わざわざ、これほど大層な武器を作る必要はなかったが、今回は『フラガラッハ・レプリカ』を作ることより、左脳に少しの損傷を与えることが目的だった。

どういうことかというと、左脳に少しの損傷があると、サヴァン症候群という病気にかかる可能性がある。

サヴァン症候群は記憶能力、数字、音楽、美術、機械的能力、空間的能力等々…、このような分野において驚異的な能力が発現する。

まあ、平たくいうと天才になるということだ。


「払う犠牲を逆手に取るか。おもしろいな。」

「スキルは使いようだ。」


オレが作り出した剣をみて、オリヴァーは不思議そうに口を開く。


「何もないところから剣が出てきました。スキルですか?」

「そういえば、わたしと闘った時も、何もないところから剣を出していましたね。どんなスキルなんですか?」


そういわれて、オレのスキルについて教えた。


「へ~。難儀なスキルですね~。」


疑問に答えると、オレは早速ワイバーンの駆除に動いた。


オレは飛行魔術を発動し、ワイバーンを切り裂いていく。


「空を飛びました…。凄いですね…。」

「クラウスが空を飛んだ時は、さすがのわたしでも驚いたからな。」

「サフィーラさんはクラウスさんとはどのようなご関係なんですか?」

「あ、それ、わたしも気になってました。教えてください!」

「ただの協力関係だ。」


ワイバーン駆除中に、3人の話し声が聞こえてくる。


そんなどうでもいい会話を聞きながら、ワイバーンを倒していく。

気付くと、残り1匹というところまで来た。

そして、最後の一匹を斬り落とした。


最後の一匹を斬り落とした時、そのワイバーンの中から、紫色の宝玉のようなものが出てきた。

よく分からないものだったが、不思議と目が惹かれるものだった。

なにかに使うかもしれないと思い、何のためバッグにしまっておいた。


「あれだけいたワイバーンがあっという間に…。」


オリヴァーは感嘆の声を漏らす。


もうここに用はない。

すぐに洞窟から出た。

閲覧ありがとうございました!


「面白かった!」や「続きが気になる!」と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品の応援をよろしくお願いします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直な感想をお願いします!


ブックマークもしていただくと励みになりとてもうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ