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異世界転生したら許嫁がいたんだ(エッチなことでも怒らないんだ)  作者: 品画 十帆
第11章 【前払いなんて、あんまりだ】
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行動と言語の不一致

 お風呂から上がって、ソファーでくつろいでいると、〈サトミ〉が僕の前に立ってこう宣言した。


 「〈ターさま〉は、〈サトミ〉にお風呂で変態行為を働いたので、今日はもう無理です」


 「えっ、けているじゃん」


 〈サトミ〉は「無理です」と言った割に、スケスケで桃色の下着をつけているだけだ。

 パジャマは着ていないぞ。


 薄桃色で苺模様いちごもようの短いスリップに、小さな苺が愛らしい透けたショーツだ。

 おまけに異常なハイレグ仕様で、どこかに食い込みつつある。

 先ちょはもちろん、下も濃い茶色が見えているぞ。


 行動と言語の不一致が極まっている。


 僕はフラフラと〈サトミ〉に近づきキスをしようとすると、〈サトミ〉は「きゃー」と言いながら、僕を見ながら後ずさりをする。

 〈サトミ〉は一応逃げているのか。


 今度はもう少し素早く動いて、〈サトミ〉を捕まえると、〈サトミ〉は「あぁ、捕まっちゃった」と僕を上目遣いで見て来た。

 かなり興奮した僕は、〈サトミ〉にブチュっとキスをぶちかまして、舌もズリズリと差し入れる。


 「はぁん、〈ターさま〉、すごく身体が熱いよ。〈ターさま〉と追いかけっこをしようと思っていたんだけど、〈サトミ〉はもう無理みたいなの」


 追いかけっこて何だろう。

 意味が分からん。


 「無理は良くないよ」


 僕も良く分からないことを口走って、〈サトミ〉の首筋へ舌を這わせていく。

〈サトミ〉は「はぅ」と熱い息を吐き、刺激から逃れるように、僕の唇を求めさらに舌を差し入れてく る。

 「くちゅ」「くちゅ」と湿った音を出し続けている僕達を、キャットウォークの上から〈トラ〉と〈ドラ〉が、「こいつ等は、年中発情期だな」と呆れたように見ているぞ。

 僕は差し出された〈サトミ〉の舌を「ジュル」っと吸いながら、はははっ、うらやましいだろうと思う。


 ただ見られていたすのもアレだから、〈サトミ〉のお尻を両手で抱え寝室へ向かった。

 〈サトミ〉の小振りなお尻を、鷲掴みにしてグッと左右に開けば、僕の股間部分に〈サトミ〉のとても熱い部分が押し付けられる。

 歩く度にこすれて、〈サトミ〉が「あっ」「いゃっ」と切ない声を出す。

 ベッドへ倒れ込み、透けたスリップをたくし上げ、おっぱいをモミモミすれば、〈サトミ〉が出す声は砂糖菓子のような極甘へ変化していった。


 「はぅー、〈ターさま〉がお風呂で〈サトミ〉にあんなことをするから、〈サトミ〉に火がついちゃったんだ。もう無理なんだもん。責任をとってください」


 「無理は良くないな」


 僕は、また良く分からないことを口走って、責任を取るべく頑張ったんだ。

 でも途中から、〈サトミ〉が僕の胴体にヒシっと抱き着いてくるし、両足を拘束するように僕の腰へ絡ませてくるんだよ。

 僕は下からのホールド状態だ。


 「〈サトミ〉、足で挟まないでくれよ。動けないんだ」


 「ううん、こうしないと、もう死んじゃうもん。はぁん、〈サトミ〉はもう無理」


 したがないので、僕は短いストロークを多用することにした。

 〈サトミ〉はもっと強く締め付けてくるし、刺激から逃れるように僕の唇も求めてくる。

 「くちゅ」「くちゅ」と湿った音を出し続けている僕達を、〈トラ〉と〈ドラ〉はまた呆れているんだろうな。


 これが人間のオスとメスの愛し方だと、偉そうに僕は言おう。

 今は最高に興奮しているから、恥ずかしくはないんだよ。


 ことが終わって、透けたスリップをはだけさして、〈サトミ〉は大開脚状態になっている。

 しばらくは動けない〈サトミ〉のおっぱいを、腕枕をしながら揉むと、〈サトミ〉がまだ荒い息を吐きながら言ってきた。


 「はぁ、はぁ、〈ターさま〉は、まだ〈サトミ〉の胸を揉むんだね。良いよ。いつまでも〈サトミ〉の胸を揉んだら良いよ」


 「おぉ、そうか。それじゃ遠慮なく揉ませて貰うよ」


 〈サトミ〉は僕におっぱいを揉まれながら、「すう」「すう」と可愛い寝息を立て始めた。

 僕ももう眠いな。


 朝起きて、また〈サトミ〉のおっぱいを揉もうとしたら、〈サトミ〉に怒られてしまった。


 「〈ターさま〉はもぉー。〈サトミ〉はこれから、ぐちゃぐちゃでドロドロになったシーツを、洗わなくっちゃいけないの。邪魔をしないでよ」


 えぇー、いつでも揉んで良いって言ったよな。

 嘘つきじゃん。


 〈トラ〉と〈ドラ〉が、バカを見るように、大きな欠伸あくびをしやがった。

 キャットウォークを蹴り倒してやろうか。



 「〈ターさま〉、〈サトミ〉は妊娠したみたい」


 えぇー、いきなりで突然の重大な報告だ。

 あれだけの回数を、濃いのをドバドバと放出していたんだ。

 〈サトミ〉のお腹の奥に、見事大当たりしたのは、何も不思議じゃない。


 僕のは奥まで届いていた、純然たる証拠になるぞ。

 むしろ一年以上出来なかったのが、不思議なことかも知れない。


 「おぉ、〈サトミ〉、出来でかしたな」


 子供の誕生は跡継ぎが出来て、《ラング領》の安定に即繋がるから、手放しで喜ぶことである。

 僕に嫁が三人もいるのは、スケベが原因じゃなくて、このためでもあるんだ。


 ただ〈サトミ〉には申し訳ないけど、僕には全く子供が出来る実感がかない。

 父親になるって、どういうことなんだろう。

 〈サトミ〉を何十回も抱いたけど、子供を作ろうと抱いた訳じゃないんだ。

 僕の中では行為と結果が、結びついていないんだよ。

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