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異世界転生したら許嫁がいたんだ(エッチなことでも怒らないんだ)  作者: 品画 十帆
第11章 【前払いなんて、あんまりだ】
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奥さんへのお土産

 僕は〈アコ〉の手についている泡をすくって、おっぱいの根元の方から揉んでみる。


 「いゃぁん、お返しなら背中にしてください。いきなり胸はおかしいですわ」


 おぉ、順番なら良いってことか。


 「そう言うなよ。時間は有限なんだから、洗いたい場所を優先するんだよ」


 「んんう、〈変なことをしないで〉って言ったのに」


 良く言うよ、自分が先にしたんじゃないか。


 「ふふ、変なことじゃないよ。これは新婚の定番の極普通のことだ。誰でもやっていることさ」


 「あっ、そんな。はぁん、そこはダメなんです」


 僕は裸の〈アコ〉を抱きしめて、口の中を洗うように舌を動かした。

 〈アコ〉は身体の力が抜けたようで、おっぱいを隠していた手がダランと下がって、先っちょも触り放題だ。

 むっちりとした太ももも、左右に開いてこちらも全開放状態だ。

 浴室は音が反射するので、〈アコ〉の甘えたような声にエコーがかかって、僕の鼓膜こまくをビリビリと震わすぞ。


 「お風呂は滑ると危ないから、浴槽の縁に掴まってくれよ」


 「いやぁ、お尻がすべて見えちゃいます」


 そうそう、お尻をすけべ見ちゃうんだよ。

 なおも僕が、おっぱいや左右の間を触りまくるので、〈アコ〉は抵抗を諦めたのか、のろのろと身体を動かして僕の方へお尻を向けてくれた。


 「おぉ、〈アコ〉のお尻は豊かで丸くって、空に浮かぶ名月のようだな」


 「んんう、私のお尻の感想はいいです」


 「うん、〈アコ〉のお尻は最高だよ」


 〈アコ〉のお尻は、つきたてのお餅のように柔らかだ。

 僕は〈アコ〉の背中から覆いかぶさり、おっぱいを揉みながら、ウサギさんのように一生懸命にペッタンペッタンとついた。


 お尻が出す音にもエコーがかかって、倍のスピード感に僕は襲われる。

 言訳をさせて頂くと、僕はそのスピード感に乗せられて、ハイスピードでゴールについてしまったんだ。

 振り返った〈アコ〉の目が、湯冷めするほど冷たくてかなりの恐怖を覚える。

 僕を責めるような圧がすごいんです。


 〈おまえは私にこんな恥ずかしい思いをさせて、これからっていう所で自分だけ気持ち良く終わるつもりじゃねぇだろうな〉と幻聴が聞こえてくるようだ。


 だから、夕食後のベッド中で誠心誠意頑張らして頂きました。

 僕の回復が遅延ちえんしたのを、〈アコ〉がはさんで全方向から圧迫してくれたので、何とかなった感じです。

 遅れた分以上にゴールまでの時間がかかったので、〈アコ〉の圧も溶けて流れてトロトロになってくれました。

 ウサギの性欲は強いらしいですが、ニンジンが必要になるかも知れません。



 おおむね楽しい毎日を送っていると、王宮よりの勅使が訪れた。


 〈アコ〉と〈クルス〉が心配そうにしている横で、勅令の封を開くと、そこには〈招集〉の文字が書かれている。

 〈海方面旅団長〉は、〈王国御前会議〉に出席せよとの命令だ。


 無視することも頭に浮かんだけど、僕一人だけなら良いが、今の僕は大勢の人を背負い立っているんだ。

 嫌な予感はするけど、王都に行けば〈サトミ〉に逢えると言う大きなプラスもあるし、大した事ではない可能性も若干ある。


 「お気を付けて行ってらっしゃい、〈あなた〉。《ラング領》は必ず守ってみせますわ。だから、何も心配はいりませんよ」


 「旦那様はお薬を毎日飲み、どうか身体をいたわってください。〈アコ〉ちゃんと協力して、お留守の間の執務はとどこおらせませんので、どうか安心してください」


 何だか、今生こんじょうの別れみたいなことを言ってくれるな。

 でも僕を気づかってくれているのは良く分かるから、二人にチュッチュッとしておこう。


 「もう〈あなた〉ったら。これは〈副旅団長〉さんの奥さんへのお土産ですので、忘れずに渡してくださいね」


 「はぁ、皆が見てますから、もう止めてくださいね。こちらは、旅団員の皆さんへ配って欲しいのです。旦那様、重いので腰を痛めないようにしてくださいね」


 奥さんへは南国果物の詰め合わせで、旅団兵へはレモンがお土産だ。

 なるほど、レモンのクエン酸で疲れをとれってことか。

 兵士に果物の箱を運んでもらい、〈深遠の面影号〉に乗船して王都へ向かう。


 僕が腰を痛めると、〈アコ〉と〈クルス〉が泣いてしまうからな。

 僕が流させるのは、二人の下のお口からだけだよ。

 ぐへへぇ。

 僕を見送っている〈アコ〉と〈クルス〉は、もう泣きそうな顔になっていたぞ。


 四日間の航海を終え《アンサ》の港へ着くと、〈海方面旅団本部〉の前で〈副旅団長〉達が僕を待っていてくれた。

 夕方の《アンサ》の港は、家路につく人々の影が長く伸びていたと思う。

 港に着いたばかりだけど、僕は〈アコ〉と〈クルス〉の元へ、とんぼ返りしたくなったよ。


 「〈旅団長〉様、遠くからお疲れ様です。どうも〈青い肌の男達〉が、また動き出したらしいですよ」


 〈副旅団長〉はしょぼくれた顔で、とても良くない話をしてくれる。


 「はぁー、やっぱりか」


 「〈旅団長〉様、今から心配しても何も良くならないですわ。ここはドンと構えて行くしかないです」


 スーパー秘書の奥さんは、どでかいお尻を揺らして、見るからに頼もしいな。

 奥さんをどうにかして、〈副旅団長〉にしたいものだよ。

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