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げんこつ山の狸さん

 三人の許嫁の挨拶も終わって、四人で僕の部屋で過ごすことにする。


 許嫁達は、すでに何回か会っているようで、ぎこちないところもあるけど顔見知りという感じだ。

 四人で過ごすといっても、〈アコ〉とは実質初対面で、他の二人ともまだ仲が良いとはいいがたい。

 この場は、僕がリードする必要があるが、どうしよう。何もアイデアが浮かばない。

 無い知恵を、振り絞って考えた結果、手遊びを提案することにした。


 「ゲンコツ山のたぬきさん」だ。これしか思いつかなった。

 簡単だから、皆が、仲良しになる助けになるかなと思ったんだよ。

 年上の子は、もう一四歳なので心配したけど、楽しそうだったから、ほっとした。


 〈サトミ〉は、大喜びではしゃぎぱっなしで、〈クルス〉と〈アコ〉も意外とノリノリだった。

 結構笑い声も、出ていたと思う。まあまあ、喜んで貰えたんじゃないかな。

 許嫁達が、「オッパイ吸って」と言うのが、とても良かったな。記憶に残しておこう。


 「〈タロ〉様、こんな面白い遊びを知っているなんて、すごいです。すごい物知りです」


 〈サトミ〉が、ベタ褒めてしてくれた。


 「私も、このような遊びは聞いたこともありません。〈タロ〉様は、博識でいらっしゃいます」


 〈アコ〉からも、お褒めのお言葉を頂戴出来た。


 「この手遊びで、私たちの緊張を解いて下さいました。的を得た遊びを選ばれて、良く考えておられます」


 〈クルス〉には、違う方向から褒められた。


 選択は間違っていなかった。

 この世界には、あまり娯楽がないので、こんなものでも喜んで貰えたのかな。

 皆におだてれらて、色々勘違いしちゃいそうだよ。

 午前中は、こんなふうに良い雰囲気で、皆と過ごすことが出来た。


 午後からは〈アコ〉とダンスの練習だ。


 「〈タロ〉様、まだまだ拙い踊りですけどよろしくお願いします」


 「僕の方こそ、まだまだなのでよろしく頼むよ」


 少し硬い感じで、〈アコ〉とお練習が始まった


 〈アコ〉は、三人の許嫁の中では一番肉付きが良いというか、グラマーだ。

 そのため、ダンスの練習で抱き寄せると、女の子の身体が、柔らかいことが良く分かる。


 手も、フニュと柔らかくて、ずっと触っていたい。

 背中に手を回すと、もう少しでお尻の始まりに触れそうで、ドキドキしてしまう。

 あぁ、もう少しでお尻に到達だ。しかし、ここは我慢だ。我慢。我慢。


 今の親密度では、お尻にはいけない。

 ほんの僅か良くなった関係が、直ぐに壊れてしまうだろう。


 〈アコ〉は、少し香水を付けているみたいだ。

 花の香りに、女性の匂いが混じった、官能的な匂いがする。

 貴族令嬢の清楚な感じと、対照的なグラマラスな身体が同居している。

 とても魅力的な女の子だ。許嫁に選んでくれた親に、感謝しなくては、いけないな。


 こんなことを考えているうちに、練習はあっという間に終わった。

 〈アコ〉は一泊して、翌日の早朝に帰っていくようだ。遠いから仕方がないね。

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