〈クルス〉のスカートをめくる
小屋に〈クルス〉が訪ねてきた。
「〈タロ〉様、失礼します。完全ではありませんが、心の整理がつきましたので、やってまいりました」
〈クルス〉は相変わらず固いな。
それでも、病気が良くなった影響か、身体つきが少しふっくらとしてきたようだ。
顔色も、少し桃色が入って、随分良くなっている。
「〈クルス〉、体の調子はどうだ。僕がここに居るのが良く分かったな」
「〈タロ〉様のお陰で、病気は治りました。今は普通の人と何も変わりません。食欲もあります。〈タロ〉様の居場所は、〈サトミ〉ちゃんに聞きました。猫を飼っていらっしゃるのですね」
「〈クルス〉良かったな。僕も嬉しいよ」
「〈タロ〉様…… 」
「何だい、〈クルス〉」
「〈タロ〉様に私は、一生返しきれない恩をうけました。病気は辛かったのですが、治して頂きました。言葉に言い表せないほど感謝しています」
「〈クルス〉、丁寧にお礼を言ってくれて有難う。でも、お礼は今ので十分だ。もうこれ以上気にしないでくれよ」
「〈タロ〉様…… 」
「何だい、〈クルス〉」
「私は、それでも〈タロ〉様に、少しでも恩を返さなければいけないと思っています。何も返さないのでは、あまりに虫が良すぎます。〈タロ〉様に何れ嫁ぐ身で今更ですが、〈タロ〉様に私を捧げます。私が〈タロ〉様に差し上げられるものは、私自身しかありません。私は、高価な物は持っていませんし、役立つ技能もありません。私自身しか無いのです。どうか私を奴隷のように扱って下さい。目障りなら、離縁して、売り払ってお金に換えて下さい。どうかお願いします」
はぁー、〈クルス〉が重たいことを言うよ。ほんと真面目だな。
「〈クルス〉は、僕の妻になるんだから、奴隷なんてとんでも無いよ。結婚してから、尽くしてくれれば良いんじゃないか」
「それでは、何も返せません。妻が夫に尽くすのは普通です。恩を返すことになりません」
「それじゃ、猫達の世話を一緒にしてくれないか」
「猫の世話では…… 。〈サトミ〉ちゃんもしていますし、恩が無くても、それぐらい私もしますよ。特に子猫の世話は苦になりません。むしろ、楽しいくらいです」
〈クルス〉は、本当にダメ出しが多いな。そこまで言うのなら、無茶な要求をしてやれ。
「〈クルス〉、断っても良いけど、スカートを捲らしてくれないか」
「えっ、スカートですか。私のを捲るのですか」
「ダメなら構わないよ」
「…… 。このくらいのことが出来ないようでは、身を捧げたとは言えませんよね。どうぞ捲って下さい」
「本当に良いの」
「私はここに立っていますので、〈タロ〉様の好きにして下さい」
〈クルス〉の意思も固いようなので、お言葉に甘えることにしよう。
僕は〈サトミ〉の時と同じく、〈クルス〉の前で腰を落とした。
その体勢から、スカートの裾を両手で強く握って、勢い良く〈クルス〉のスカートを捲り上げた。
「いやっ」って小さな悲鳴が聞こえたような気がするけど、〈クルス〉は大人しく立っている。
〈クルス〉の足は、透き通るような白さで、静脈が青く透けて見える。
太ももは細すぎるが、真珠の様に艶やかに光っている。
大きめの白いパンツと相まって、白銀の世界を思わせる。
目を凝らしてしまう。
痺れるような多幸感が、また僕を包んだ。ジンジンするよ。さらに白い衝撃だ。
願望が立て続けに達成出来て、怖いくらいだ。
「うー。あのー、〈タロ〉様、もう良いですか。お願いします。スカートを放して下さい」
〈クルス〉の顔は真っ赤だ。
露出している青白い素肌の全てが、赤く染まって不思議な色気がある。
良く見ると、指先が小刻みに震え、目尻に涙も溜まっている。
欲望に負けて、やり過ぎたか。
「〈クルス〉、ゴメン、大丈夫か」
「いいえ、私は平気です。初めての経験だったので、少し吃驚しただけです。ただ、今日は、これ以上は許して下さい。次からは心の準備をしておきますので、勝手を言いますが、お願いします」
「〈クルス〉、当たり前だけど、今日はもう何もしないよ。次も、〈クルス〉が嫌がるようなことはしないから、安心してよ。スカート捲りは、どうしてもしたかったんだ。〈クルス〉のを捲るのが夢だったんだ。夢が叶って、〈クルス〉の綺麗な足が見れて嬉しいよ」
「スカートを捲のが、夢だったのですか」
「そうだよ。男の子は、好きな子の足とかを見たいと思うんだよ」
「〈タロ〉様は、私のを見たいのですか」
「〈クルス〉が好きだから、そりゃ見たいよ」
「分かりました。〈タロ〉様がお望みになるのなら、幾らでも私のを見て下さい。〈タロ〉様に見て頂くのは、恥ずかしいですが、嫌じゃありません」
「〈クルス〉有難う。でも〈クルス〉、無理はしないでね。嫌な時は嫌って言っても良いんだよ」
「お気遣い有難うございます。では、必ず二人だけの時にして下さい。他の人に見られたら、もう表を歩けません。私のを見て良いのは、〈タロ〉様だけです」
「〈クルス〉分かったよ。必ずそうするし、無理は言わないよ」
こうして、〈クルス〉のスカートを捲るミッションは、終了した。
予想もしていない展開となってしまった。
何でもさせてくれるという、悪魔の囁きだ。
歯止めが効かなくなって、鬼畜となってしまうのが怖い。「鬼に金棒」だ。
しかし、〈クルス〉の足は綺麗だったな。
堪らないほど透き通って、ほっそりと真直ぐに伸びている。大変良いものだった。
もっと肉がついたら、さらに良くなるぞ。また、したいな。
後残っているのは〈アコ〉だけか。




