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〇〇〇視点
暗くて 狭い 冷たい小さな部屋
見覚えがある気がする
「ここは、どこ?」
自然と勝手に口から疑問の言葉漏れる。小さなくらいこの部屋には家具は何も置かれていない
この部屋を照らしてくれるのは近くの大きな窓からの月の光だけ
(ということは、今は夜…)
外には月の光以外にもたくさんの綺麗なビルの明かりがキラキラと地上の星のように輝いている
私は立ち上がり外に出てみることにした
ドアノブに手をかけて回してみるとすんなりとドアが開いた。
鍵はかけられてないようだった
外に出てみると私がいた部屋とはかけ離れた有名な高級ホテル並みの長い廊下と無数のドアが並んでいた。
床には綺麗な紅唐色の絨毯が敷かれており、鮮やかな花や家具が置かれていた
とりあえず、私は廊下を歩き進めた
ふとある扉の前で立ち止まる。
その扉には横にゲストルームと書かれいてる札があり私は興味本位で中に入ってみた
その部屋はなんとまた豪華な床や壁が全部ガラス張り。外の景色や左側の壁の景色まで見える
左側の壁からは階段が見える、天井と右側の壁は普通の壁のようだがそれでも綺麗な壁だった
部屋には大型テレビ、高そうなソファーに広いベットや飾りであろう家具が置いてあった
「君はだれ?迷子?」
ふと、声変わり前の少年の声が聞こえ質問されたので声を発した本人を探す
すると、ソファーの後ろから姿を表したのは綺麗な漆黒の艶のある髪に同じく漆黒色の瞳をもつ12歳くらいの少年だったが不思議な儚い雰囲気をもっている
「お、おにぃ様っ…」
と、鈴の音のような可愛らしい声とともに不安そうに少年と同じ漆黒色の髪と瞳をもつ10歳くらいの少女が出てきてその少年の後ろにサッと隠れながらこちらを盗み見ている
「すずね、大丈夫だよ。もう1回聞くけど君はだれ?迷子?」
と、妹であろうすずねという少女の頭を優しく撫でながら今度は少し鋭めの視線と共に質問をしてきた
「わ、私は 〇〇〇 。気づいたらここにいてこの部屋に入ってみたの……」
「そっか、僕はりく。
よろしくね… 〇〇〇 。」
すずね「 〇〇〇 も親につれられてきたのでは…、?」
〇〇〇 「んー、分からないの…」
本当に分からない。気づいたらかの暗い部屋にいたのだ
りく「じゃあ、大人達がくるまで僕たちとここに一緒にいよう。」
〇〇〇 「うん、ありがとう」
りく「この部屋は子ども達の待機部屋で僕たちもこの部屋で待機させられているんだ。今日はこのホテルで大事な宴会があるみたいで」
すずね「とても、とてもね…大事なの。でも危ないからこの部屋にいた方がいいの」
やっぱり、ここはホテルみたいだ
このホテルの会場を借りて何かをしているのだろう
すずねちゃんやりくさんの言葉遣いや宴会というキーワードにこのホテルの豪華さからして上級階級のお金持ちがパーティーでもしているのだろう
りく「この部屋には僕たち以外にもりんととかいも
待機しているんだ。2人とも出てきなよ」
するとまた2人の少年がソファーの後ろから出てきた
「初めまして、可愛いレディ。僕はりんと」
先に口を開いたのは12歳くらいのりんと、というプラチナブロンドの髪に霞んだ緑色の瞳の少年だった。ニコニコと優しく微笑んでいて物語の王子様みたい
同じくもう1人の11歳くらいの少年も
「かいだ。お前とよろしくしてあげる」
と頬を少し赤らめて、ツンデレのような自己紹介をしたもう一人のブラウンの髪にパールグレーの瞳をもつ少年
今気づいたがここにいる子どもたちはみんな美少年美少女すぎる。そして髪の色や瞳の色からして純日本人ではない子もいるようだ
すると、何かを思い出したかのように
りんと「あっ、そういえばまだもう1人いるんだ!今お手洗いに行ってていないけどもうすぐこの部屋に戻ってくると思う」
【ガチャッ】と扉の開く音と共に人が部屋の中に入ってくる足音が聞こえ振り返ってみれば
「あれ、君だれ」
息をするのも忘れるほどの、綺麗なスカイグレー色の髪と琥珀色の瞳をもつ美少年が不思議そうに私の方をみていた
りんと「あー、ちょうどいいタイミングだね。その子は〇〇〇だよ!」
そんな声が聞こえるが私は聞き流しひたすらこちらを見つめている彼と見つめ合っていた――