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文━ふみ━  作者: 渡田佑良
4/11

4月10日


 「えーりーっ!」

 朝は母の怒鳴り声が目覚まし。私の部屋は家の2階北側だ。階段を1歩ずつ降りてドアを開ける。食卓は三分の二が母の仕事の書類などで覆われている。そして六分の一は母がパソコンを使って占領している。私が使える食卓は少しだ。その小さくなった私の食卓には、ヤマザカの暑皮クリームパンとパックの野菜ジュースが置いてある。朝食はいつもこれだ。ゲンコツくらいのパンを二つ口に入れて野菜ジュースで流し込む。「ご馳走様ー」と立ち上がり洗面台に行き歯磨きをしてそのまま顔を洗う。ショートカットで寝癖がつかないので軽くブラシで解いて畳の部屋へ行き、制服に着替える。「行く」そう言うと、パソコンを閉じて新聞を読んでいた母は新聞を閉じて外に出て車のエンジンをかける。私もそれに便乗する。そして、目を閉じる。目を閉じると故障しかけのジェットコースターだ。「行ってきます」私は車を降りて最寄り駅のホームに行く。そして、スマホを取り出し今ハマっているゲームを開始する。

 電車から降りてスクールバスに乗る。このスクールバスはいつも満員だ。当たり前のように詰めないヤツら、座っているのに鞄を膝の上に置かないヤツら、満員なのにじゃれ合いぶつかってくるヤツら、そんなアホなヤツらになんとか耐えて、学校に行く。私の学校は進学校のはずなのに。

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