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文━ふみ━  作者: 渡田佑良
2/11

この筒を拾ってくださった方へ

拝啓

 ここまでの長い道のりご苦労さまです。この手紙をご覧になる方はこのままお読み下さい。もし、少しでも迷いがある方は今からでも遅くはないと思いますので、来た道をお戻りください。そして、この手紙は元にあった所へ置いていただけると嬉しいです。それと、もう戻れない方、私のこと分かりますか。








 私は久しぶりに実家に帰りました。家族が留守中にこっそり入って物色しようと思ったからです。私の家は住宅街の中にありますが、ここらの住民はもう年配の方ぐらいしかおらず、いつの日も家の前を車が通る景色さえありません。台所をウロウロしているうちに、この家が懐かしくなってしまいました。ですから自分の部屋に入ってみました。しかし何も変化がありませんでした。てっきり片付けられているものと思っていたので少しびっくりでした。すると日記を書いていたことを思い出しましたので、本棚を漁りました。当時のままびっしり参考書の入った三段作りの本棚の裏側にありました。

 ああ、思い出しました。だから、私は。


 折角ですので、この日記の一部見せてあげましょう。というか、これを見せたいがためにこの手紙は書かれたのですが(笑)。

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