8話(後編)
殴ったりされていますので注意してください
◇場面切り替え
改行、誤字、変換ミスっていたらごめんなさい
時間は戻りルフスが消える前
二人がリリーナの相手をしているのを見ながらしみじみ自分の変化に嬉しくなっている
(このままきっと上手く行くはず)
そう思いながらぼーっとしていると後ろからザクザクと聞こえてきて野うさぎなどがいると聞いていたのでまさかと思い振り向くと知らぬ男が立っていた
「だ...」
クビに腕を回されトラウマによる恐怖で力が出せず抗えないず
誰と言いかけて口に布を押し付けられて何かの匂いで気を失ってしまい距離とリリーナに集中していることもあり気づかれる事がなく攫われてしまったのだった
◇
時を戻して攫われた後
座っていた場所に駆け寄る3人
「お姉様どこに行ってしまったのですか?」
「そうですね...これは...」
引き摺られた後があるが森に入ってしまっていたのだ
「リリーナ嬢とアデル様はひとまず宿のお部屋に戻りましょう」
「いいえ、私もルフスを探します」
「ですが、リリーナ嬢が危険です!」
「それは大丈夫部屋に待機させている者に預けてから探すまずは部屋に戻る」
「では私は探しに」
「ユークリッド様無闇に探しても時間を食うだけです、私に考えがります」
「わかりました、聞きましょう」
◇
一先ず部屋に戻りリリーナを預けて
別室へ移動し杖を出すアデル
「アデルニウム様、探しに行くのでは?」
「私はルフスの居場所がわかるように術をかかけておきました」
「いつのまにそのような....」
と振り返って見ると手袋を手渡ししていたのを思い出しユークリッドはアデルニウムをじっと見る
「迷子になった時の予防策です」
「まだ何も言っておりません」
「....」
「....」
目をそらすアデルだったが杖に呪文を唱え始めると緑の光がでてきた
「この方向にルフスがいる」
「(話題を変えられたがそんな場合じゃない)行きましょう!」
部屋を出ようとする二人を見てリリーナが心配そうにこちらをみる
「お兄様!ユークリッド様!」
「何ですか?リリーナ嬢」
「お姉様連れ去られちゃったの?」
「はい...ですがご安心ください!私とアデルニウム様が救い出して来ますのでここで帰りをお待ちください」
「良い子待っていてくれ」
「はい...」
「あとは頼んだ」
「お任せくださいアデル坊っちゃま」
託したアデルの執事の返事を聞き飛び出して行く二人だったがリリーナは少々言い知れぬ感情を抱えているのであった
「お姉様だけなんで...」
◇
場所は変わりルフスが囚われている折の中
幸いなことに腕と足に縄をかけられているだけだった
「気持ちが悪いけどまだ生きてるみたい(それに私はココでは死なないのはわかってる、未来の死の予知があってよかったよ)」
人攫い達がルフスを女だと油断してか巻きが足りないこともあって力を入れ捻ったりしてギチギチ言わせながら腕を抜くことが出来たが赤くなってしまっていた
(私を鍛えてくれたお爺様には感謝しなくては)
そう思いながら部屋をよく見るともう二人の女の子が隅にいたので声をかける
「大丈夫?」
「はい、貴方は...?」
「私も捕まってしまって、今縄を解くから後ろ向いて」
縄を解いてあげた
「ありがとうございます...お姉さん」
「ありがとうございます」
「良いよ、それでここ何処か分かる?」
「ごめんなさい私もこの子もわかりません」
「二人は姉妹?」
「はい...」
「そっか頑張ったね」
そう言って頭を撫でてあげたが脱出を考えることにした。いま3人がいるのはどこかの地下のようだった、折の外には階段がありそこからの出入りに限られていた。
が、折の中に明かりが入って来ていたのだ。小さな枠のようになっており寒さが入り込んでいたが小柄な二人ならなんとか出られる間隔の棒だったため逃すことを決めるのだったなんとか助けを呼ばなければ何されるかわからないので切羽詰まっている。
「二人にはちょっと頑張ってもらうことになる言うこと聞いてくれる?」
「わ、わかりました!」
「はい!」
そして内容を軽く説明し脱出出来たら助けを呼ぶように言って、元々窓際にあったベットの上に乗り壁に手をつき肩に少女たちを乗せる。重いがそれでようやく出られるところに達した。先ず妹を先に出した次に手で押し上げて姉を引っ張らせなんとか二人とも出られそうなその時扉が開き逃しているのが見つかってしまった。
「行って!!!早く」
男が鍵を開けて折に入って来たがギリギリ抜け出せた様だったがルフスは首を掴まれた。
「このアマ、何ガキを逃してるんだ?」
「はぅ...っ」
首を触られるだけでも駄目なルフスが思い切り掴まれているため震え始める
「震えるなら最初からやるんじゃねぇ!」
勢いよく壁に投げつけられるが足の怪我のせいで受け身が取れなかった
「おめーみたいなのが高く売れるからって捕まえたがやっぱ簡単に捕まえれる小さいほうにしとくんだった..なぁっ!?おい?!」
襟を引っ張られ二発ほど腹部を殴られるがなんとか持ちこたえた
「それは残念でしたね...ゴホッ」
「商品だから顔は殴らないでやったが態度が気に入らねえ...お前まぁまぁ育ちがいいようだな肉付きが違う」
「それが、ゲホッゲホッ」
「あと少し胸が足りねえがまぁいい味みといてやるからな」
「は?」
そういう口に布を巻かれ腕が縛られ押さえつけられる成人男性の腕力は相当なものだった
服は裂かれ肌が露わになり舐めまわされ嫌なものを当てられる最悪の気分だった。
確かに予知通り今は死にはしないようだと思いながら抗えず心が折れそうになっていると上の方が騒がしくなっているのに気づき最期の力を振り絞りぼって最後の抵抗をする
相手の男に右足で蹴りを入れることに成功したのだ、しかし
「ってぇな!!騒ぐんじゃねぇよ!!!」
男には大ダメージとは行かず数発顔面を殴られ力尽き、気絶してしまった。
◇
少し時間は戻りルフスが少女たちを逃した直後
ルフスを探していたら小さな少女たちが必死に走って泣いている、なにかこちらに言ってるようだった
「助けてください!」
「助けて!」
息を切らしながら泣きながら二人はアデルとユークリッドにしがみついた
「君たち何処から来たんだい?」
「すぐそこの小屋に...まだ...お姉さんが」
「それは赤い髪だったか?」
「はい、!でも...逃してくれた時男の人が、はぁはぁ...地下に入って来て」
それを聞いて慌てて走り出すアデル
「君たちは街に向かうんだ!誰か大人にそれを言うんだ!」
女の子たちに指示してアデルを追い二人で小屋を見つけて押し入る
ユークリッドは学園で一番を取っているだけあって剣術でなぎ倒していくが全て生け捕るため峰打ちだった
そして地下への階段を見つけ急いで降りるとそこには服が剥がされ、拘束されて股を開かれ気絶した状態のルフスがそこにあった。
「何してんだてめぇら!死ね!」
そういうとナイフを取り出し襲いかかって来たが視界に飛び込んで来た時には魔法を詠唱しており、その魔法でルフスを痛めつけたであろう男を攻撃していた地面から突き刺さる岩石で足をやられる男はうめき声を上げた
「ぐああああああ!?」
「アデル様!」
殺すなと言おうとしたがアデルは男が目の前から退いた瞬間からルフスの元へと駆け寄っていたのだった
上着を被せてくるんで抱きかかえるが顔が腫れていたり身体はボロボロだったのを見て二人はあまり見ないようにしていた
すると先ほどの少女たちが人を呼んでくれたようで人がやってきて傷ついたルフスを救い出し町へ戻るのだったが、
アデルとユークリッドは果たしてこれは救い出せたのだろうかと自責の念が二人を責め立てる
そしてこの出来事により少しずつルフスミリアを取り巻く環境は歪みを見せ始める
補足なのですが
ルフスミリアは7話で幸せを感じ8話からじわじわと苦しみながら周りを幸せにしていくようなキャラクターとなっています