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6話

前回の前書き同様です



ソーリス家の現在の当主はヴォルフ・ソーリス、私の父方のお爺様。



お爺様は魔法剣士だ。魔法も剣も使えるのだが剣の方がお得意で私に剣をアデルに魔法を教えていたのだがアデルは優秀だったため特に教える事がなかったので残念がっていた


目つきが鋭くこの目は遺伝して私やアデルも見事についでいるのだが私はそこまで鋭くはないのは女性だからかもしれない。父とアデルは目が似ている。



王都の別邸で騎士の育成教官として騎士が通う学校で働いているのだが今日は休みと言うことで帰ってきたのだ、知らぬ男性を連れて





今日はアデルとリリーナは学校で居ないため私がお相手する形になった

父も居ないし継母はお爺様に気に入られて居ないので無視している



「お爺様、そちらの方は?」

「そろそろお前が剣術の稽古は私だけでは退屈だろうと思い連れてきた」

「なるほど」



連れて来ちゃったんですかと思っていると



「はじめましてルフスミリア嬢いつもヴォルフ様にお世話になっています。ユークリッド・ネイヴィアと申します。」



と言うと手の甲にキスをして来た16歳程であると思われるが服の上からでもわかるしっかりした身体付きだ。

おまけに顔がよく、薄い金髪で深い紫の目をしているのをみると最近本から優しさを学ぶため色々見ているがこう言うキャラは黄色い声をあげられるタイプだと思った。


「では赤く可憐なお嬢様私と手合わせといきましょう」

「今ですか?」


お爺様の方を見ると


「お前さえ構わなければ今からでも」

「だそうですからね」

「わかりました...」


軽くため息をつきながらティアに動ける服を用意してもらった







そうして外の広いスペースへ向かい剣をとり間合いをとった


「ヴォルフ様から聞き及んで居ますよ小さい頃から手塩にかけて育てた孫娘だと言うことや、体格差、性差、年齢差を感じさせぬ技量だとかなんとかと」

「そんなことが出来ると娘に見えます?」

「だからその話が本当か見てみたいのです」

「物好きですこと」

「よく言われます」


そうしているとお爺様が


「では構えろ」


掛け声で私もユークリッドも真剣な表情に変わる


「始め」


ルフスは勢い良く剣を弾かれ体制を戻し剣を振るうユークリッドは少し余裕そうな感じで少し手を抜いてるように見える。


(子供相手に正しい事だろうが剣を少々嗜むものとしてはいささか...)


と思って少しムキになって来たそして


(今!)


ユークリッドの縦振りの剣を避けてその剣の上から強い一撃当てて地面にめり込ませて横から足でひ座裏に蹴りを入れて膝カックンをさせて膝をつかせた


「なぅっ!?」


変な声を聞いたところでお爺様も


「勝負アリ。ルフスミリアの勝利だ。流石だぞルフスミリア」

「ありがとうございますお爺様」

「だが最後のは良いとは言えんがまぁ面白かったので良しとしよう」


「アッハッハ負けてしまいましたすごい御嬢さんですねヴォルフ様」

「お前は手を抜いたことが敗因だったな」

「流石に可愛らしいお嬢さんに本気になれませんよでも負けは負けですし素晴らしいモノをお持ちでいらっしゃるようですね」


ここでハッとする

(もしここで冷たい態度で返してのちに響いてこの人に殺される可能性の種を残したくはないし優しいく暖かい人間ならここで....)


(手を差し出し立たせてあげるのが常識なのではないのか?!)


そうルフスが最近読んだ小説は友情モノだ


「手合わせありがとうございました。ユークリッド様、そんなところにいつまでも座っているものではありませんよ」

「おや、ありがとうルフスミリア嬢」


そういうと軽く手を取ったがじほぼ自力で立ち上がった性格はよくは知らないがこういう行動は紳士なのだと思った。


そうしてこれからお爺様と話すことがあるそうで私は着替えて本でも読むことにした。





「ユークリッド、お前の目から見てあの子はどうだった」

「なんだか聞いていたより優しいお嬢様に見えましたし、動体視力も申し分なくヴォルフさまが手塩にかけて育てられているだけあって剣の腕は素晴らしいと思いますけど」

「そうか」


ユークリッドとヴォルフはルフスの話をしていた


「何か思うところでもあるのですか?」

「いやあの子が14になったら学園へ行かねばならないが果たして魔法科の方でやっていけるか心配でな」


王立の学園には魔術科と剣術科の二つがあり魔法が使えなくとも剣を学ぶものは剣術科に行き卒業後には騎士団などに入るのだ



「なるほどヴォルフ様はルフスミリア嬢を女性騎士にでもしようとお考えなのですね」


「いや、そこまでではないが、実はあの子が最近魔法を勉強しているという話を聞いたのだがどうにも上手くいってないらしくてな。もし魔法でやっていけなさそうであれば剣術をこのまま磨かせて剣術科に入れようかと考えているのだ」


「なるほど」


そうしてお茶を飲むユークリッド



「いや、しかし魔法が出来なくとも将来別の道もあるじゃないですか」

「別の道?」

「結婚すれば良いんですよ!無理に剣術進ませて女剣士にならずとも結婚して妻になる道もありますよ!」


お茶でむせて咳き込んでしまいユークリッドの発言で頭を痛ませるヴォルフ


「あの子には自分で出来るだけ道を決めて進んで欲しいのだ。それに家庭に納まるような子ではない、それにだな...見た目の所為でよく思われてもおらんからな」

「あぁ、噂の血に濡れた娘っていうあの」

「言い掛かりもいいところだ」


血に濡れた娘とは事故で身体が変異したルフスの周りでは母と叔父と叔母が亡くなっているためつけられたものである


「別にあの子が関わっているというわけでもないのに変な噂が立ってしまった所為でお茶会の出席も10歳でだ。出来るだけあの子には自由に幸せになって貰いたい」

「可愛い孫娘なんですね。なんなら私が数年の後、騎士団長にでもなったら貰い受けましょうか王家筋の家系ですし幸せにしますよ」


などと言い出したユークリッドに呆れながら


「お前にはやりたくない」

「アッハッハッヴォルフ様は本当にお嬢様がお好きなのですね」

「一番可愛いからな」

「なんて言うか親バカ?みたいですね!あっ、また今度ヴォルフ様がいない時を見計らってお嬢様にお相手してもらいに来ますね」

「何をヌケヌケとーーーーッ!いいだろう時間もいいし学園に帰って稽古だ」

「えぇーーーっ!?なんでですか!」


「馬鹿者、ルフスミリアとの手合わせで手抜きした罰だ!」



「そんなーーーー!」




二人の会話を聞いたものがいたようだったが今はもうなくなっていた




ヴォルフおじいちゃんは仏頂面なんだけれど可愛い感じのおじいちゃんです

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