4話
◇場面切り替え
開業、誤字、変換あったらごめんなさい
場面は夜、とある屋敷の一室
息を荒げながら暗がりでルフスの名前を叫んでいる
「なんでぇ...どうして僕が居ながら君は、僕の方が上手くできるのにいぃぃいいいい」
最後には叫び屋敷のメイドは驚き部屋の扉に耳を当てるとすすり泣きながら何かを言う声が聞こえてくるのだった。
◇
初めての魔法の授業以来勉強しているがほんの少しだけなら普通に発動出来るのだが最後には爆発した
今日は午前から家庭教師と剣術の鍛錬の日課と魔法の自習をして午後2時ごろだがお風呂で体の汚れを落としているところだった
気持ちいいとお風呂に入っていると「ウワーーーーーッ!!何処!?なんで隠れているんだー!!」という感じの雄叫びが聞こえた
何事かと思っていると風呂の扉が開き
息を切らすボサボサ頭が飛び出してきた
「ンァな!?何入っ「どうしてーーーーーーーーーーっ!?アレッそんな!?どうして裸なの!?ダメだよそんなあぁっ!?」
顔を真っ赤にしてうるさく叫び始めた。
自分から風呂に突っ込んできたボサボサ頭の服もお湯に浸かり濡れていた。
最悪の状態だがこの場には私とボサボサ頭とメイドのティアしかいないのが救いだった
ティアも頭を抱えてため息をつく
◇
仕切り直して服に着替えた
突撃してきたボサボサ頭の少年のディストル・フロイト私の幼馴染で性格や行動がおかしく周りに異常と言われているが本人はどうでもいいらしいので強靭(狂人)な精神を持っている
小さい頃から一緒だが年々悪化して執着されている気がするが彼を放置してしまったら何をするかわからないので彼のご両親から仲良くしてやってくれと言われている
まぁちょっとおかしくて情緒が不安定すぎるのだが慣れれば別に一緒にいて楽しいので気にしない(ようにしてる)
「それで今日はどうしたの?」
「両親ずてで聞いたんだけど魔法を他の子と一緒に勉強したんだってね....」
お茶を飲みながら固まるやましいこと(?)はないが面倒だ
「まぁ、今から流石にやっておかないと」
「なんで僕を頼ってくれないのぁあああ!?なんで!?僕ならもっといっぱい色々教えてあげるのにっ!!」
「お、落ち着いて座って座って!」
息を切らして頭をかき回し突然泣き始める
「これほど人間を恨んだことはない...今日ほど世界をめちゃくちゃにしたいと思ったことはない....くそッくそッ!」
「待って待って、ディルがいうとシャレにならないから落ち着いて。はい、ハンカチ」
そう全くシャレにならないディルだったら多分この国も「バン」ほかの国も「バン」この世界も「ババン」と破壊できてしまうのではと思うほど魔力もありこの国で注目を集める魔法の天才なのだ
渡したハンカチの匂いを嗅いで幸せそうな顔をして涙を拭わないのはいただけないが変わっているのはいつも通りなのでスルーすると
ハッとした顔をして
「時間がもったいない!行くよ!」
「何処にっ!?
この突飛さにはいつも驚かされるが拒否して泣かれたり叫ばれても面倒なのでなされるがままでいる
「ルフスお嬢様ーーーー!」
部屋から連れ去られた私に驚きながら叫ぶ姿を後にした
◇
私の家の領内の森に近い拓けた所に連れてこられた。
「何するの」
「ピクニックのついでに魔法の勉強」
面倒なやつだなと思いながら渋々付き合うことになった。木陰で用意しきたお菓子を食べながら魔法の説明を受けていた
「簡単な火をつけたりする基礎くらいの簡単な行為を魔法というのだけど術式とか呪文を使うようになると魔術って言うんだ。才能とか適正がある人間は杖なしで魔法を使ったり出来るこんな風に」
というと何か呟いて火の玉を手から出して森の方へ放つと森で大きな音がする
「いや、森に火を放っちゃダメだろう」
「ごめん、でも、瞬間的なもので火は付かないと思うし見た目ほど強い火じゃないから着火しないはずだから安心して」
「ならいいんだけど」
「ルフスはどんな魔法を知りたいの?なんでも教えるよ!!」
「うーん」
頭と才能だけはあって安心していると
何かがディルの背中に飛びかかってくるのが見え体が動いた
「危ない!」
ディルを庇い腕を多少かすったが魔獣が唸りを上げてこちらを見ている
それにしても今のは優しく暖かい人間ならではの行動ではないだろうか少し成長を感じた
「この辺は人里に近いから居ないはずじゃ!?まずい」
「あぁぁあああ!?どうして!!怪我してる僕が守りたいのにどうして!?」
泣きながらまたちょっとおかしなこと言っているようだが無事で何よりだった、緊張状態だ。私に今剣がないので立ち向かうなんてことは出来ないので逃げの一手だ
「このまま下がるよ」
「意味がわからないよ、なんで、こんなに君にひどい世界があるんだよ巫山戯るな!!ここにはルフスが生きているのによくも危険に晒してくれたな獣畜生の分際で」
「!」
庇った拍子に尻餅ついていたがブツブツ言いながら頭をかき回しスクッとたち手を魔獣に向けて唱え始めると周りが少し寒くなる
「何して」
「凍えてしまえ」
すると魔獣が氷漬けされている
凍えるとか言うレベルではないだろうと思ったが凄すぎて呆気に取られた
「ルフス!!腕は!?」
「あ、あぁディル、?腕はまぁ軽い切り傷程度から大丈夫」
傷を見てみるとまぁまぁ血が出ていた。それを見てようやく痛み出して
「やっぱり痛い」
「グスンッ...今治すね...この世界はルフスには危険だよ...こんな怪我させてくるなんて許しておけない」
とか変なこと言いって泣きながらも怪我を治してくれる優秀な魔法使いだ
話を盛りすぎるディルは多分心配がすぎるだけだと思いながら
「やっぱ少しくらい世界の形変えてしまおう...一回更地にして危険のない動物とか自然を集めて...」
「いや、変えるな変えるな。よく見てみろ自然は良いし夕方の綺麗な赤が山の色を変えてとても綺麗だろ?これがこの世界のいいとこなんだよもっと気楽に生きろ」
言い聞かせて頭を撫でてあげると
「産まれてきてよかった」
変なことを言ってくるのは本当になんとかしないといけない感じつつ一緒に帰った
家に送ってもらった後も「明日も明後日も毎日お見舞いに来るから」と言われたが一緒に見送って居たアデルから「程々にしろ」と呆れながらディルを乗せた馬車は帰っていった
ディルについても早く話を掘り下げていきたいです!伯爵家とか階級についてまだよく知っていないのでかけてません!