14話
◇場面切り替え
自慰表現あります
場所を移動してユークリッドとアデルニウムが話をする
「またルフスが傷ついた...普段のルフスの剣技と身体強化が有ればあれくらい無傷だった筈だ...貴方はルフスに何をさせているんだ」
アデルニウムはユークリッドが何かさせていることに気づいていたのだ
「そこまで気づいているんですね、勘の良さはお爺様譲りですかね」
「はぐらかすな」
鋭い目つきでユークリッドを睨む
「その目もお爺様に似ている、もう隠す必要もないでしょう...貴方の言う通りルフス嬢には聖女の護衛してもらっていました。」
「あの白く光ったという女か」
「そうです、ルフス嬢はそれに従いちゃんと聖女を守ったようですね」
その言葉を聞いた瞬間アデルは胸ぐらを掴んで木に背をつけさせる
「貴様はアデルを聖女だと言う女の肉の壁にしたのか...!!」
「....本意ではありませんこれは私も予想外でした。私も普段のルフスミリアなら聖女を守るだけならできると思い頼みました...が、今回はイレギュラーがありました」
「イレギュラー?」
「ルフスミリアの友人です...推測ですが、ルフスミリアは友人を助けるのと聖女を守る事を同時にするために自分を守るための剣を捨て友人を守りそして自分で聖女を庇ったのでしょう...」
アデルはその推測に納得し手を離す
「貴様がしたことの結果は変わらない、ルフスは傷ついた、それを許すつもりはない....あとルフスミリアと呼ぶな」
そうして去っていくアデルを見ながら
「私も...自分を許すことができない」
自分の選択を悔や見ながら保健室へ向かう
◇
ルフスが目を覚まし付き添っていたコーデリアが泣き始める
「いた....ここは?」
「ルフスミリア!よがっだよぉ...っ!いぎでる....!」
「コーデリア!無事でよかった...」
コーデリアと抱きしめ合った
「う“ん”!あだぢ...グスンッ!先生よんでぐるぅ!」
「ありがとう...」
そうしてコーデリアと入れ違いで入ってきたユークリッドが無言で近づいてくる
「ユークリッド先生、ゆかりは...」
ゆかりの無事を聞こうとしたら抱きしめられ驚く
「無事でよかった...」
「心配かけました、ゆかりはちゃんと頼まれた通りに守ったとお爺様に伝えてください」
ルフスはあくまでも生徒として振る舞う姿に落胆するユークリッド
「ルフスミリア...そんなに...そんなに私が嫌いなのか...」
抱きつくのをやめ手を肩に置いて目を伏せながらルフスに問う
ルフスミリアと呼ばれ生徒の態度をやめいつもより対等に話をする
「嫌いじゃない」
「じゃあ何故俺の好意無下にするんだ」
「それは勘違いなんだ、貴方はあの時の責任を感じてしまって私への罪悪感を恋と勘違いしているだけなんだ...ユークリッド...私は貴方と剣を交えるのもお茶して過ごす時間も好きなんだ、普通の友達に....」
聞いていられなかった
勢いよく唇を奪うユークリッドの目は陰り涙が溢れる
「ッ....!!!!」
ルフスは驚いてユークリッドを平手打ちしパンッという音が響く
「やめろユークリッド...私はこれ以上貴方の人生をかき乱したくはない」
叩かれた頬に手を置いて俯きベットにおいていた片足を下ろし立ち上がり部屋を出ようとする
「ルフスミリア...俺はね本当に心から君を愛しているんだ...事件は関係ない...だからそれを君にわかってもらえるまでずっと、ずっと、君への想いを伝え続ける」
「ユークリッド...!」
「この想いは君だろうと否定させはしない」
そうして出ていったユークリッドを想い涙が出るが左目からしか流れなかった
「私が...ユークリッドの感情を縛り付けてしまったのか?私はどうすれば彼を自由にしてあげられる?ごめんなさいユークリッド」
ルフスミリアは思い出すあの事件以降彼が常に家を訪ねてきた事をもうそこから彼を縛っているのだと改めて認識する
◇
時を戻しコーデリアが出て行ったあたり保健室のルフスから少し離れたところ
「ユークリッド先生...ゆかりは...」
声が聞こえてきた
「(この声ルフスミリアさん!ユークリッド様がきているのかな?二人の所に行こう)」
そうしてベットから降りようとした所
「ルフスミリア...そんなに...そんなに私が嫌いなのか...」
「(え...?)」
聞こえてきた言葉に驚き聞き耳を立てる
「嫌いじゃない」
「じゃあ何故俺の好意無下にするんだ」
「それは勘違いなんだ、貴方はあの時の責任を感じてしまって私への罪悪感を恋と勘違いしているだけなんだ...」
「(なに...この会話...嫌...)」
「普通の友達に...」
「(え....?急に声が...)」
「ッ...」
「(今...変な音が...嘘...)」
少し離れていてもキスしていることがわかった、そしてパンという叩くような音
「(ユークリッド様...?何で...?)」
そして
「ルフスミリア...俺はね本当に心から君を愛しているんだ...事件は関係ない...だからそれを君にわかってもらえるまでずっと、ずっと、君への想いを伝え続ける」
「(...え?)」
「ユークリッド...!」
「(嫌....)」
「この想いは君だろうと否定させはしない」
「(いやあああああああ!!!)」
ゆかりの淡い恋は打ち砕かれた
この世界に来た時のことを思い出す
◇
私は普通の女子高生だったが突然光に包まれたと思ったら気がついたら知らないところで知らない人に囲まれていた
怖くて何が起こっているかわからない所をユークリッド様が笑顔で手を差し伸べてくれた
そうして私が聖女である事を告げられ王宮で生活するようになったが不安で仕方なかったそれを見かねてユークリッド様は王宮を案内したりして私を安心させてくれた
楽しかったでもユークリッド様は騎士団長であるのと学園でも先生をしているらしく一緒に居られる時間は少なかった
そして私は学園で魔法を学んで見たいと頼んで何とか護衛の目星がついているので2年生からになるけど入れてもらうことが出来た
その護衛がルフスミリアさんだった赤い髪と片方だけ白い目がとても印象的な人目が鋭いことやその容姿のせいであまりよく思われていないようだったが私が不安なのを察して優しい言葉をかけてくれた
そして案内もしてくれて...そうそこでユークリッド様にあいルフスミリアさんは私をユークリッド様に任せて用事があると行ってしまったのだけど
ユークリッド様と二人になれた事が嬉しかった二人で学園を回っていろんな話をして私をゆかりと呼んでくれるようになった
「ユークリッド様!あの、私の事ゆかりって呼んでくれませんか!」
「ですが聖女様...」
「聖女ではなくゆかりとして対応して欲しいんです!」
そして少し考えて私に近づいて
「わかりましたこれからはゆかりとお呼びしましょう、いつまでも聖女様ではよそよそしいですね」
そう行ってくれた事が嬉しくて嬉しくて、会えないかと毎日探していた。
そしてユークリッド様がお菓子が好きだって聞いて私はプレゼントしようと思って頭の中で何を作ろうかって考えてるのが楽しかった
なのに
これは何...?
何が起きてるの?
涙が溢れてくる好きな人には好きな人がいた...そして告白を聞いてしまう
「ルフスミリア...俺はね本当に心から君を愛しているんだ...」
この言葉は胸に突き刺さった...
胸を抉るような痛み苦しい息がうまくできない...でも諦めたくない...
諦めたくなかった...でも今は涙が止まらないだから私は声を殺して今は泣く
そうして涙が尽きたらユークリッド様を振り向かせてみせる...ルフスミリアさんより私を選んでもらえるように
「諦めない...」
私は彼を諦めない事を決意した
◇
眠ると夢を見るずっとずっと繰り返し同じ夢笑顔で笑いかけてくるルフスが突然泣き叫び血を吐き髪をむしっている光景にかわりまたそれが終わると笑顔で笑いかけてくる光景に変わる繰り返し繰り返し...
それが気持ち悪くなり起きるその夢の中で僕はいつも唱えてる一生僕はルフスのそばに居るそしてルフスを守るのだと...
だからいつも長く眠れない眠れないけどルフスのことばかり考えてしまう瞼に焼きつく色んなルフス笑顔のルフスや悲しそうなルフス困ったルフスそれを考えるとゾワゾワする
そうそて僕はルフスの名前を呼びながら自慰をしてしまう。いつもルフスのことで頭がいっぱいになって苦しいけど嬉しいような不思議な感覚、でもルフスの名を呼ぶと幸せを感じる事ができる
最初はルフスで自慰をしてしまった時いけないと思ってしまったが笑いかけてくるルフスを見てるとどうしても止まらない
いつのまにか罪の意識は無くなった
◇
「(また夢を見てた...お腹が痛い最後に覚えてるのはルフスにお腹を殴られたことだけ...この痛みがあるうちに早く自慰したい)」
ルフスから与えられるものはなんでも嬉しいとそう思っていたらルフスのか細く謝るような声が聞こえた
「(ルフスが近くにいるのかな会いに行こう怪我してた...また守れなかった...せめて傷を癒して...)」
「グッ...ゥ....」
声を殺してなく不細工な声が聞こえたルフスの声以外全部不細工だ
「諦めない...」
「(この不細工声確か...ルフスにひっつくクソアマ...諦めない...?さっきのルフスが謝る声と何か関係ありそうだ...やっぱこのクソアマはルフスには危険な気がする)」
案外声を聞き分けたり出来るディルはここでゆかりを完全に害悪認定したのだった
やっっっっとディルの狂ってしまった原因の一つが書けました
あと悪役令嬢のコーデリアはこの物語のエンジェル的存在です